Windowsパソコンを起動したときにPINの入力を求められ、顔認証が使えない場合、ログインできずに困ることがあります。特にPINを忘れてしまった場合、初期化を試みる方も多いでしょう。本記事では、PINが不明な状態でWindows PCを初期化する方法と、注意点について詳しく解説します。
PINが使えなくなった場合にまず確認すること
PIN入力画面が表示されていても、ログイン画面左下の「サインインオプション」を選べば、顔認証やパスワードへの切り替えが可能なこともあります。まずはここから他のサインイン方法が使えるか確認してみましょう。
顔認証や指紋認証の情報が消えている場合、Windowsの設定が変更された、またはアップデートにより設定がリセットされた可能性も考えられます。
SHIFTキーを使った初期化手順
PINをどうしても入力できない場合、PCの初期化を試みる方法としてよく紹介されるのが「SHIFTキーを押しながら再起動」です。以下の手順で操作します。
- ロック画面の右下の「電源」アイコンをクリック
- 「再起動」をクリックしながらSHIFTキーを押しっぱなし
- これで「オプションの選択」画面が表示されれば、「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」を選択できます
ただし一部のPCや環境ではこの操作で反応しない場合もあります。その場合は次の方法を検討してください。
Windowsインストールメディアを使って初期化
SHIFTキーの方法がうまくいかない場合、USBメモリにWindowsのインストールメディアを作成して起動することで初期化が可能です。必要な手順は以下の通りです。
- 別のPCでMicrosoft公式サイトからメディア作成ツールをダウンロード
- 8GB以上のUSBメモリにWindowsインストールメディアを作成
- 初期化したいPCにUSBを差して電源を入れ、起動時に
F12やESCなどを押してブートメニューを開く(機種により異なります) - USBから起動し、「今すぐインストール」→「カスタム(インストールのみ)」を選択
この方法では完全にPCが初期化されるため、事前に必要なデータがあればバックアップを取る必要があります。
ローカルアカウント vs Microsoftアカウントの違い
Windows 10/11では、PINはMicrosoftアカウントまたはローカルアカウントに関連づけられています。Microsoftアカウントでサインインしていた場合は、アカウント情報を使ってリセットすることも可能です。
PINを忘れた状態でも「サインインオプション」から「パスワードでサインイン」が選べる場合は、Microsoftアカウントのパスワードを入力すればログイン可能です。
初期化時の注意点
初期化を行うと、Cドライブ内のファイルやアプリケーションは削除されます。重要なデータは事前に外部メディアに退避しておく必要があります。もしログインできない場合は、外付けケースにHDDを入れて別PCに接続してデータを救出する手段もあります。
また、初期化後は再度Windowsのセットアップが必要となり、MicrosoftアカウントやWi-Fi設定の再入力も求められるため、必要な情報を控えておくと安心です。
まとめ
PINが不明でWindowsにログインできない場合でも、SHIFT再起動やインストールメディアを使うことで初期化は可能です。初期化にはデータ消去のリスクも伴うため、慎重に準備を整えて行いましょう。可能であれば、まずは「サインインオプション」で他の方法でログインを試すのがおすすめです。


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