EXCELでデータのばらつきを調べる際に、標準偏差を計算する方法についてはよく質問されます。特に、年代別のデータを用いて30歳以上の標準偏差を求める際には、正しい数式を選ぶことが重要です。この記事では、標準偏差を求める際に使用すべき数式について解説します。
標準偏差とは?
標準偏差は、データのばらつきを示す指標で、データが平均値からどれくらい散らばっているかを測定します。標準偏差が小さい場合、データは平均値に近い値が多いことを意味し、大きい場合はデータが広く分布していることを意味します。
EXCELで使われる標準偏差の関数
EXCELでは、標準偏差を計算するためにいくつかの関数があります。主に使用される関数は以下の2つです。
- STDEV.P:母集団全体の標準偏差を求める関数
- STDEV.S:サンプルの標準偏差を求める関数
これらの関数を適切に使い分けることが、正しい標準偏差の計算に繋がります。
標準偏差を求める際のポイント
質問の例では、「30歳以上のデータの標準偏差を求める」とあります。この場合、30歳以上のデータがサンプルであるならば、STDEV.Sを使用するのが正しい選択です。
数式の選び方
問題文にある選択肢を見ていきましょう。
- A. =STDEV.P(D42:D102) → 母集団全体の標準偏差を求める式
- B. =STDEV.P(D3:D102) → 母集団全体の標準偏差を求める式
- C. =STDEV.S(D42:D102) → サンプルの標準偏差を求める式
- D. =STDEV.S(D3:D102) → サンプルの標準偏差を求める式
サンプルデータが30歳以上である場合、サンプルを使用して標準偏差を求めるべきです。そのため、C. =STDEV.S(D42:D102)またはD. =STDEV.S(D3:D102)のいずれかが適切な選択肢となります。
まとめ
標準偏差を求める際は、サンプルデータか母集団全体かを見極めて、適切な関数を選択することが重要です。サンプルデータの場合はSTDEV.S、母集団全体の場合はSTDEV.Pを使用します。正しい数式を選択し、データのばらつきについて正確な分析を行いましょう。


コメント