ワードやエクセルで作成した雛形を基に資料を作成する際、作業終了後に雛形が変更されてしまうことがあります。このような場合、雛形が変更されずにそのままでいて欲しいというニーズに応える方法を紹介します。
1. テンプレートとして保存する
最も簡単な方法の一つは、雛形を「テンプレート」として保存することです。これにより、元の雛形が変更されず、新たに作業を行う際にはそのテンプレートを基に作成することができます。
- ワードの場合:「ファイル」タブから「名前を付けて保存」を選択。
- 「ファイルの種類」で「Wordテンプレート (*.dotx)」を選び、保存します。
- エクセルの場合:「ファイル」タブから「名前を付けて保存」し、「Excelテンプレート (*.xltx)」を選択します。
この方法で保存すれば、テンプレートを開いて作業するたびに元の雛形は変更されません。
2. 雛形を読み取り専用で開く
ワードやエクセルで雛形ファイルを開く際、誤って変更してしまうのを防ぐために「読み取り専用」で開くことができます。これにより、ファイルの内容を編集することができなくなります。
- 「ファイル」タブから「開く」を選択し、該当の雛形ファイルを選んで「読み取り専用」で開く。
- あるいは、雛形ファイルを右クリックし、プロパティで「読み取り専用」に設定しておくこともできます。
この方法を使えば、作業中に誤って雛形が変更されることがなくなります。
3. バージョン管理を行う
雛形ファイルに変更を加える必要がある場合、バージョン管理を行うことで、変更前の状態に戻すことができます。これには、ファイル名に日付やバージョン番号を加えるなどの方法があります。
- 例えば、「雛形_2023_v1」として保存し、変更を加えるごとに新しいバージョンを作成。
- または、クラウドストレージを使用し、履歴管理機能を活用して過去のバージョンに戻すことも可能です。
バージョン管理を行うことで、誤った変更や意図しない編集を簡単に回避することができます。
4. 雛形ファイルの自動保存を無効化する
特にクラウドストレージを使用している場合、雛形が自動保存されることがあります。これを防ぐために、雛形の自動保存機能を無効にする方法もあります。
- ワードやエクセルの設定で「自動保存」を無効化する。
- 設定によっては、クラウドストレージ側での設定変更も必要になる場合があります。
自動保存を無効にすることで、誤ったタイミングで雛形が保存されてしまうことを防げます。
5. まとめ
ワードやエクセルで作成した雛形を変更せずに利用するためには、テンプレートとして保存したり、読み取り専用で開いたり、バージョン管理を行うことが有効です。また、クラウドストレージを利用している場合は、自動保存機能を無効にすることも一つの方法です。これらの方法を活用して、雛形が意図せず変更されるのを防ぎ、作業の効率化を図りましょう。


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