Vectorworksで噛み合わせた図形に異なるテクスチャを個別に適用したい場合、ダブルクリックでソリッドを編集すると、編集画面では変更が反映されるものの、噛み合わせ部分の編集を戻すとテクスチャが元に戻ってしまうことがあります。このような問題に直面したときの解決策について解説します。
テクスチャの編集と噛み合わせの問題
Vectorworksで図形を編集する際、テクスチャの変更が正しく反映されない場合、オブジェクトの設定や、複数のオブジェクトが重なったり噛み合ったりしている部分に関係することが多いです。特に、ダブルクリックでソリッドを編集した際、噛み合わせの編集画面では元のテクスチャに戻ってしまうことがあります。
これは、オブジェクトの「コンポーネント」設定や「サーフェスの管理」に関わる問題であることが多いため、適切に設定を行う必要があります。
解決策:コンポーネントごとにテクスチャを管理する
一つ目の解決策は、オブジェクトを「コンポーネント」に分けて、それぞれのコンポーネントに個別にテクスチャを適用する方法です。これにより、噛み合わせた図形のそれぞれに異なるテクスチャを適用でき、他の部分が影響を受けることなく編集が可能になります。
具体的には、オブジェクトの設定メニューから「コンポーネント管理」オプションを選択し、各コンポーネントに別々のテクスチャを割り当てます。これにより、テクスチャを個別に操作でき、編集後も変更が保持されるようになります。
テクスチャの適用方法:サーフェスを分割する
もしコンポーネントごとに分割できない場合、別の方法として「サーフェスの分割」を使うこともできます。これにより、オブジェクトの特定部分だけを選択して、その部分に新しいテクスチャを適用できます。
サーフェスを分割する方法は、編集したい部分を選択し、「サーフェス分割ツール」を使用して、変更したい部分だけを分割します。その後、分割した部分に新しいテクスチャを適用することができます。
「プロパティ管理」ツールを使ったテクスチャの固定方法
さらに、「プロパティ管理」ツールを使って、テクスチャの設定を固定することもできます。これにより、編集時にテクスチャが戻る問題を防ぐことができます。
プロパティ管理ツールを使用するには、オブジェクトを選択した状態で「プロパティ管理」パネルを開き、テクスチャの設定をロックします。これにより、オブジェクトの変更後でも、テクスチャが変更されることなく保持されます。
まとめ
Vectorworksで噛み合わせた図形に異なるテクスチャを適用したい場合、コンポーネントごとに管理したり、サーフェスを分割して個別に設定することで、テクスチャが戻ってしまう問題を解決できます。また、「プロパティ管理」ツールを活用することで、テクスチャ設定をロックして編集時の変更を防ぐこともできます。これらの方法を試して、スムーズな編集作業を行いましょう。


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