2色の印刷を印刷屋に依頼する際、正しい入稿方法を理解することは非常に重要です。特に、黒とミディアムブルーを使用する場合、スポットカラーの設定方法について不安な点がある方も多いでしょう。この記事では、イラストレーターを使用した2色印刷の入稿方法を解説します。
1. 2色印刷の基本とスポットカラーとは
2色印刷では、特定の2色インクを使用して印刷します。黒とミディアムブルーのように、指定された色で印刷を行う際、色の設定方法が重要です。スポットカラーとは、通常のC, M, Y, Kのカラーモードでは表現できない特定の色を指定するための方法です。
イラストレーターでは、スポットカラーを設定することで、印刷時にその色を指定できます。黒とミディアムブルーの場合も、これをスポットカラーで設定することが推奨されます。
2. イラストレーターでの色設定方法
まず、イラストレーターを開き、新規ドキュメントを作成します。次に、色の設定を行います。ミディアムブルーをスポットカラーとして設定する方法は以下の通りです。
- 「スウォッチ」パネルを開き、「新規スウォッチ」を選択します。
- カラータイプを「スポットカラー」に設定し、ミディアムブルーの色値を入力します。
- その後、このスポットカラーを使用して、デザイン内のブルー部分を指定します。
黒色についても、同様に「スウォッチ」でスポットカラーを作成し、設定します。
3. スポットカラーとプロセスカラーの違い
プロセスカラー（C, M, Y, K）とは、印刷機で標準的に使用される四色のインクを混ぜて色を再現する方法です。しかし、特定の色（例えばミディアムブルー）はプロセスカラーでは再現しきれないため、スポットカラーを使用します。
スポットカラーを使用することで、印刷時に特定の色を正確に再現でき、色の再現性が向上します。特に、ブランドカラーや特色を正確に印刷したい場合に有効です。
4. 入稿時の注意点と確認事項
印刷業者への入稿時には、以下の点に注意しましょう。
- スポットカラーを使用している場合、印刷業者にその色を伝える必要があります。
- スポットカラーの設定が正しく行われているか、入稿前に確認することが重要です。
- 印刷業者によっては、特定のスポットカラーの色番号を指定することが求められる場合があります。
また、入稿データがPDF形式であれば、スポットカラーをPDFファイル内で埋め込んで送付することができます。
5. まとめ
2色印刷で黒とミディアムブルーを使用する場合、スポットカラーを利用することで、色の再現性を保つことができます。イラストレーターでの設定方法として、スポットカラーの追加と色の指定を行い、印刷業者に正確に伝えることが大切です。スポットカラーの設定方法をしっかりと理解し、入稿前に確認を行うことで、品質の高い印刷物を仕上げることができます。
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