OracleのCDB(コンテナデータベース)構成において、CDBのSGA(System Global Area)およびPGA(Program Global Area)の容量がどのように管理されているかを理解することは、データベースのパフォーマンスやリソース管理において非常に重要です。本記事では、CDBのSGAおよびPGAがPDB(プラガブルデータベース)に与える影響について解説します。
CDBとPDBの基本的な構成
OracleのCDB構成は、CDBというコンテナと複数のPDBから構成されます。CDBは複数のPDBを管理し、それぞれのPDBは独立したデータベースとして機能しますが、CDB全体のリソースや設定は共通です。SGAとPGAは、データベースのメモリ領域を管理する重要な構成要素です。
CDBのSGAとPGAの管理
CDBのSGAおよびPGAは、CDB全体で使用されるメモリ領域を管理します。CDBのSGAには、データベースインスタンスに必要なバッファキャッシュや共有プール、リダログバッファなどが含まれます。PGAは、データベース接続ごとの個別のメモリ領域で、ソート操作やセッション情報を管理します。
PDBのSGAとPGAの独立性
各PDBは、CDBのSGAやPGAとは独立したメモリ領域を持ちます。具体的には、PDBには自分専用のSGAとPGAが割り当てられており、これらはCDBのリソースとは直接的な依存関係がありません。したがって、CDBのSGAおよびPGAの容量は、PDBのそれを含んでいません。
SGAとPGAの設定に関する考慮事項
PDBのSGAおよびPGAは、各PDBごとに設定されるため、CDBで設定されたSGAやPGAの容量は、各PDBに影響を与えることはありません。PDBのSGAやPGAを設定する際には、CDBのリソース制限に達しないように注意する必要があります。例えば、PDBごとに適切なメモリの割り当てを行い、システム全体のメモリ管理が最適化されるように調整します。
まとめ
OracleのCDB構成において、CDBのSGAおよびPGAの容量は、PDBのSGAやPGAを含むものではありません。各PDBは独立したSGAおよびPGAを持ち、CDBのリソースと直接的な依存関係はありません。したがって、リソース管理やメモリ割り当ての際には、CDBとPDBそれぞれの設定を慎重に行う必要があります。


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