OracleのCDB(コンテナデータベース)構成では、CDBのシステム系表領域とPDB(プラガブルデータベース)のシステム系表領域の関係について理解しておくことが重要です。本記事では、CDBのシステム系表領域がPDBのシステム系表領域を含むか、またPDBのUNDO表領域がローカル設定の場合について詳しく解説します。
CDB構成とPDBの関係
OracleのCDB構成では、CDBとPDBはそれぞれ独立したデータベースのように機能しますが、CDBは全体の管理を行い、PDBはその一部として存在します。CDBにはシステム系の表領域(SYSTEM、SYSAUX、UNDO、TEMPなど)が含まれ、PDBにも独自のシステム系表領域が存在する場合があります。
CDBのシステム系表領域
CDBにおけるシステム系表領域は、CDBの管理下にあり、CDB全体のメタデータやシステム情報が格納されます。これには、CDB全体のUNDO表領域やTEMP表領域なども含まれます。しかし、PDBはCDBから分離された独立したデータベースであるため、PDBごとに個別のシステム系表領域が必要となります。
PDBのシステム系表領域とUNDO表領域
PDBにおいて、UNDO表領域はPDB専用であり、CDBのUNDO表領域とは別に管理されます。特に、DBCA(Database Configuration Assistant)でPDBのUNDO表領域をローカル設定にした場合、PDBは独自にUNDO表領域を持つことになります。これにより、CDBのUNDO表領域とは分離され、PDBごとに異なるUNDO領域を管理できます。
DBCAの設定とPDBのローカルUNDO表領域
DBCAでPDBのUNDO表領域をローカル設定にする場合、PDBは独自のUNDO表領域を作成します。これは、CDBのUNDO表領域を共有せず、PDBごとに独立したUNDO領域を持つことで、PDBのトランザクションが他のPDBに影響を与えないようにするためです。PDBのUNDO表領域をローカル設定にすることで、パフォーマンスや管理の効率性が向上する場合があります。
まとめ
OracleのCDB構成において、CDBのシステム系表領域とPDBのシステム系表領域は独立しており、PDBにはそれぞれ独自のUNDO表領域が存在します。特に、DBCAでPDBのUNDO表領域をローカル設定にする場合、PDBは独自のUNDO表領域を管理することになり、CDBのUNDO表領域とは分離されます。このように、CDBとPDBのシステム系表領域はそれぞれ独立しており、柔軟な管理が可能です。


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