桐は日本製の老舗データベースソフトであり、直感的な画面操作やカスタマイズ性の高さが魅力です。しかし、複数の表に対して定期的に整理を行う必要がある業務では、手作業では効率が悪くなりがちです。そこでこの記事では、桐で複数表の整理を一括で行う方法について解説します。
桐で表整理を行う目的と課題
表整理とは、桐のデータベース内にある表ファイルを最適化し、ファイルサイズの縮小やアクセス速度の向上を目的とした処理です。
通常、個別の表を開いて「表整理」コマンドを実行する必要がありますが、複数の表を手作業で行うには時間がかかります。
このような課題に対処するには、桐のスクリプト(マクロ)機能を活用することで効率化が図れます。
一括処理の実現には「桐マクロ」の活用が鍵
桐では「操作定義」や「バッチ処理」と呼ばれるマクロ機能を利用することで、複数の処理を自動化できます。
たとえば、以下のようなステップで実装可能です。
- 整理したい表のファイル名リストをテキストまたはCSVで作成
- そのリストをループ処理するマクロを記述
- 各ファイルを開き、表整理を実行し、閉じる
マクロ例(簡易版):【ファイル名読込】→【表を開く】→【表整理】→【保存して閉じる】→【次のファイルへ】
マクロ作成時のポイント
一括処理用マクロを作る際には、以下の点に注意してください。
- 開く表ファイルが存在しない場合に備えてエラー処理を入れる
- バックアップを必ず取ってから実行する
- 整理中に他の操作をしないようにする(排他制御)
特に大量の表に対して処理する場合、途中で中断しないように確認メッセージなどは控えめにするとスムーズです。
現実的な活用例
ある中小企業では、売上や顧客、在庫などの複数表に対して、月末に一括整理マクロを走らせる運用を行っています。
事前に表名をまとめた管理表を作成し、1クリックで一括整理することで、月20分かかっていた作業が3分に短縮された事例もあります。
他の補助的な対策
・表の設計自体を見直して不要なデータを削減する
・一定期間で古いデータを退避するアーカイブ処理を加える
・データのインポート時に自動で整理を加えるなど、複合的な工夫も有効です。
まとめ|桐の一括処理は工夫次第で効率化可能
桐で複数の表を一括整理することは、マクロを上手に使えば十分実現可能です。手作業での繰り返しから解放され、日々の業務効率が大きく改善されるでしょう。ぜひ、自社の運用に合った形でマクロ化を検討してみてください。


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