AutoCADで作業中、破線や一点鎖線のピッチが予期せず変更されてしまうことがあります。このような問題が発生する原因や、設定方法について解説します。
線種尺度の設定について
AutoCADでは、線種の表示が正しく機能するためには、いくつかの重要な設定項目があります。特に「グローバル線種尺度」や「現在のオブジェクトの尺度」、「MSLTSCALE」、「PSLTSCALE」の設定が影響します。これらが正しく設定されていることを確認することが重要です。
破線のピッチが変わる原因
破線や一点鎖線のピッチが変わる原因として、主に以下の要因が考えられます。
- グローバル線種尺度の設定ミス
- 現在のオブジェクトの尺度設定の違い
- MSLTSCALEやPSLTSCALEの設定が異なる
- シートの単位設定やズームレベルが異なる
設定の確認と修正方法
破線や一点鎖線のピッチを元に戻すためには、まず以下の設定を確認し、必要に応じて修正を行いましょう。
- グローバル線種尺度:「A.dwg」および「A’.dwg」のデータ間で同じ設定になっているか確認します。
- MSLTSCALE: オブジェクトに適用される尺度が一致しているか確認します。値が異なると、ピッチが変わることがあります。
- PSLTSCALE: ページレイアウトに適用される尺度も確認します。これが不一致だと表示に違いが出ることがあります。
ピッチの修正手順
破線のピッチを修正するためには、まず「グローバル線種尺度」を確認し、必要に応じて値を調整します。次に、各オブジェクトの尺度設定を確認し、MSLTSCALEとPSLTSCALEが一致していることを確認します。これらの設定が一致していれば、破線や一点鎖線のピッチが正常に表示されるはずです。
まとめと今後の対策
AutoCADで破線や一点鎖線のピッチが変わる問題は、設定のミスや不一致が原因で発生することが多いです。作業中にこのような問題が発生した場合は、設定を再確認し、調整することが解決への近道です。また、小まめに設定を確認することで、作業の効率を高めることができます。
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