Excelで足し算と引き算を組み合わせた計算をする関数の作成方法

Excelでセルに入力された数字を元に、足し算と引き算を混ぜて計算を行い、合計値を別のセルに表示させる方法について解説します。例えば、セルAからセルXに入力された1は足し算、-1は引き算として合計を求め、セルZに表示する方法を学んでいきましょう。

足し算と引き算を組み合わせた計算を行う関数

Excelで足し算と引き算を組み合わせた計算をするには、合計を求めたい範囲を指定して、その範囲の値を足し算や引き算の条件に応じて加算・減算する関数を使用します。Excelには様々な関数がありますが、今回は条件付きで合計を求める「SUMIF」関数を使用します。

SUMIF関数は、指定した条件を満たすセルの合計を求める関数です。この関数を使うことで、セルA～セルXに入力された1や-1を条件にして足し算と引き算を行うことができます。

SUMIF関数の基本的な構文は以下の通りです。

SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)

ここで、「範囲」には計算対象のセル範囲を指定し、「条件」には合計を求めるための条件を指定します。条件として「1」や「-1」を使って、足し算や引き算を実行できます。

例えば、セルA1からセルA10に1や-1が入力されている場合、A1:A10の範囲で1を足し、-1を引く場合は、以下のようにSUMIF関数を使用します。

=SUMIF(A1:A10, 1) - SUMIF(A1:A10, -1)

この式では、セルA1からA10の範囲内で「1」のセルを足し算し、同じ範囲内で「-1」のセルを引き算しています。合計値はこの計算結果として表示されます。

場合によっては、複数のセル範囲で足し算と引き算を行いたいことがあります。その場合でもSUMIF関数は簡単に使用できます。例えば、セルA1からA10に加えて、セルB1からB10も計算に含める場合、次のように関数を組み合わせます。

=SUMIF(A1:A10, 1) + SUMIF(B1:B10, 1) - SUMIF(A1:A10, -1) - SUMIF(B1:B10, -1)

この式では、セルA1:A10とB1:B10の両方の範囲で「1」を足し、「-1」を引く計算ができます。

実際にExcelで足し算と引き算を組み合わせた計算を行う際の注意点として、条件の範囲や引き算の条件設定に間違いがないように確認することが大切です。特に、データに間違いがないか、または意図したセル範囲が選択されているかをチェックすることを忘れないようにしましょう。

さらに、もしセルに文字列や空白が入力されている場合、それらを除外するために条件をさらに追加することもできます。例えば、セルに「1」や「-1」以外の値が含まれている場合、それを無視するためには、「SUMIFS」関数を使って条件を追加する方法もあります。

Excelで足し算と引き算を組み合わせた計算を行う方法として、SUMIF関数を使った方法を紹介しました。この方法を使うことで、セルA～セルXに入力された数字を使って、簡単に合計を求めることができます。複数の範囲を指定したり、条件を追加することで、さらに柔軟な計算が可能です。