Fusion 360での走査線加工において、傾斜平面のみにパスを作成したい場合、特定の範囲だけを加工する方法が求められます。6面体ブロックをバイスでクランプし、傾斜した面だけを加工したいという場合でも、選択範囲を正しく設定することが重要です。この記事では、Fusion 360での傾斜平面の選択範囲のみを加工するための方法について解説します。
1. Fusion 360での加工パス設定の基本
Fusion 360では、加工パスを作成する際に、素材の全体を対象にするのではなく、特定の面や範囲を選んで加工することができます。この方法を使用することで、6面体の一部である傾斜平面にのみ加工パスを適用することが可能になります。
加工の開始前に、正しい面を選択しておくことが重要です。これにより、必要な部分だけにパスを作成し、無駄な部分を削減できます。
2. 傾斜平面の選択範囲を正確に設定する
まず、傾斜平面を選択するために、Fusion 360の「選択」ツールを使って特定の面を選びます。選択ツールで面を選択する際には、マウスで正確に選択範囲を決定し、傾斜した面が選ばれていることを確認しましょう。
また、「面選択」モードを利用することで、面だけを選択し、他の部分の干渉を防ぐことができます。これにより、間違った面に加工パスが作成されることを防ぎます。
3. 走査線加工のパス作成方法
走査線加工（スキャニング）を行う際、選択した面だけにパスを作成するための設定方法は以下の通りです。
- 「ツールパス」メニューで「2D加工」オプションを選択
- 「走査線加工」を選び、加工する方向や距離を指定
- 「選択範囲」の設定で、傾斜平面だけが加工対象となるように調整
- 加工パスをシミュレートして確認
この設定により、走査線加工が傾斜平面のみに適用され、他の面を誤って加工することを防げます。
4. 加工パスの確認と調整
加工パスが正しく設定されたかを確認するために、Fusion 360のシミュレーション機能を活用しましょう。シミュレーションを実行することで、加工がどの範囲に行われるかを確認でき、誤って他の面が加工されることを防ぎます。
もし設定に誤りがあった場合、選択範囲を再調整し、再度シミュレーションを行います。これを繰り返すことで、最適な加工パスを作成できます。
5. まとめ
Fusion 360で傾斜平面のみを加工するためには、正確な面の選択と走査線加工のパス設定が鍵となります。選択範囲を慎重に設定し、シミュレーションを使って確認することで、必要な範囲だけを効率よく加工することができます。
これらの方法を活用して、6面体ブロックの傾斜平面にのみ加工を施すことが可能になります。適切な設定を行い、正確な加工を実現しましょう。
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