ORA-00907エラーの解決法:Oracle SQLでのROWNUMとORDER BYの使用

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Oracle 11gでSQLを実行していると、特に初心者の方が直面しやすいエラーが「ORA-00907: 右カッコがありません」です。このエラーは、SQL文の構文に問題がある場合に発生します。特に、ROWNUMやORDER BYを組み合わせる際に注意が必要です。この記事では、エラーの原因とその解決方法を説明します。

1. エラーの原因:ORDER BYの位置

問題のSQL文で発生したエラーは、ORDER BY句がサブクエリの内部にあることが原因です。Oracleでは、ROWNUMを使用したクエリでORDER BYを直接サブクエリ内に配置することができません。ROWNUMは結果セットが取得される順番で割り当てられるため、ORDER BYが適用される前にROWNUMが割り当てられてしまいます。

2. 正しいORDER BYの使用法

ROWNUMとORDER BYを組み合わせて、指定した範囲のデータを正しく取得するためには、まずORDER BYをサブクエリの外に配置する必要があります。次のように、外部クエリでORDER BYを使用して、ROWNUMを適用する前に結果をソートします。

SELECT * FROM (SELECT TABLE.*, ROWNUM AS RN FROM TABLE WHERE (addr LIKE '%東京%' OR addr_add LIKE '%東京%')) WHERE RN BETWEEN 100 AND 199 ORDER BY id;

3. 改善されたSQL文の解説

この修正では、最初にサブクエリ内でROWNUMを生成し、次に外部クエリでORDER BYを使用して結果をソートします。この方法で、ROWNUMはソート後のデータに基づいて正しく割り当てられます。そして、ROWNUMを使って範囲を指定してデータを取得することができます。

4. まとめ:ROWNUMとORDER BYの正しい使い方

Oracle SQLでROWNUMを使用し、結果をソートする際は、ORDER BY句を外部クエリで使用することがポイントです。このように構成することで、「ORA-00907」エラーを回避し、期待通りのデータを取得することができます。初心者の方でも、基本的な構文を理解して活用することで、より効率的にSQLクエリを作成できるようになります。

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