Canvaから書き出したPDFをPhotoshopでK100に変更する方法

Photoshop

Canvaで作成したデザインを印刷用にPDF形式で書き出し、Photoshopで開くと背景がリッチブラックに変わっていることがあります。リッチブラックは、C (シアン)、M (マゼンタ)、Y (イエロー)、K (ブラック) の複数のインクを使用して黒を表現するため、印刷で使用する際には、単一のブラックインク(K100)にする必要があります。この記事では、Canvaから書き出したPDFをPhotoshopでK100に変換する方法をご紹介します。

1. CanvaでのPDF書き出し時の設定

CanvaからPDFを書き出す際に、カラープロファイルの設定に注意を払うことで、後でPhotoshopで処理しやすいデザインを作成できます。書き出し時に「印刷用PDF」を選択することをお勧めします。この設定では、デザインに使用された色がより忠実に保存されることが保証されます。

ただし、PDF内でリッチブラックが発生する原因は、Canva内でグラデーションや複数色のインクを使って黒を表現していることが多いため、Photoshopでの編集時に色調整が必要となります。

2. PhotoshopでリッチブラックをK100に変更する方法

PhotoshopでPDFを開いた後、背景や他の黒をK100に変換するためには、まず「カラーモード」がCMYKになっていることを確認しましょう。次に、リッチブラックの部分を選択し、「色相・彩度」や「カラーバランス」を使ってK100の黒に調整します。

具体的には、K100(100%ブラック)の設定にするために、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の値をゼロに設定し、ブラック(K)の値だけを100に設定します。

3. レイヤーマスクと色調整を駆使して精度を高める

さらに精度を高めるためには、レイヤーマスクを使用して特定の領域のみを調整したり、調整レイヤーを使って色を微調整したりする方法があります。これにより、背景の黒がK100にしっかりと変換され、最終的な印刷結果が意図した通りになります。

4. 色空間とプロファイルの確認

Photoshopでは、色空間(プロファイル)が重要な役割を果たします。印刷物の場合、CMYKカラーで作業することが推奨されます。プロファイルが適切に設定されていないと、印刷時に色がズレる原因となるため、印刷用のプロファイルが設定されているか確認してください。

まとめ

Canvaから書き出したPDFがリッチブラックになってしまう原因は、デザイン内で複数のインクが使われているためです。Photoshopを使用して、リッチブラックをK100の黒に変換するには、色調整を行い、CMYKモードで作業することが必要です。これにより、最終的に望ましい印刷結果を得ることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました