Excelで数値を特定の方法で丸めたい場合、例えば「-1.2を-1.0に、2.1を3.0に」といった具合に、小数点の値を四捨五入または切り上げ・切り捨てを行いたいことがあるでしょう。この記事では、そのような変換をExcelで簡単に行う方法について説明します。
Excelで数値を指定した形に丸める方法
Excelでは、数値を特定の基準で丸めるための関数がいくつか用意されています。その中でも、最もよく使われるのが「ROUND」「ROUNDUP」「ROUNDDOWN」の3つの関数です。
このケースでは、例えば-1.2を-1.0に、2.1を3.0にするには、「ROUND」関数を使う方法が簡単です。この関数は、最寄りの整数に四捨五入するため、指定したい結果を得ることができます。
ROUND関数の使い方
ROUND関数を使うことで、任意の数値を最寄りの整数に四捨五入できます。具体的な式は次のようになります。
=ROUND(A1, 0)
この式では、A1セルに入力された数値を0桁で四捨五入し、整数として表示されます。たとえば、-1.2が-1.0に、2.1が3.0に変換されます。
ROUNDUP関数を使用する方法
もし、数値を切り上げて次の整数にしたい場合は、「ROUNDUP」関数を使用します。例えば、-1.2を-1.0に、2.1を3.0に切り上げたい場合、次の式を使用します。
=ROUNDUP(A1, 0)
ROUNDUP関数は、指定された桁数で常に切り上げを行います。つまり、どんな小数点でも次の整数に丸められるため、2.1も3.0になります。
ROUNDDOWN関数を使用する方法
反対に、数値を切り捨てたい場合は「ROUNDDOWN」関数を使用します。たとえば、-1.2を-2.0に、2.1を2.0にしたい場合、以下のような式を使用します。
=ROUNDDOWN(A1, 0)
この関数は、数値を指定した桁数に切り捨てます。切り捨てをするため、2.1は2.0に、-1.2は-2.0になります。
まとめ
Excelでは、数値を最寄りの整数に丸めるための関数がいくつかあります。「ROUND」関数を使用すると、四捨五入で望む結果を得られ、「ROUNDUP」や「ROUNDDOWN」を使うことで、切り上げや切り捨ても簡単に実行できます。これらを使いこなすことで、データの管理や分析において、より効率的に作業を進めることができます。
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