Microsoft Wordで文書を作成しているとき、特定の部分を編集可能にし、他の部分をロックしたいというニーズはよくあります。また、表示/非表示の制御や誤って編集されないように保護する方法も重要です。本記事では、文書内のオブジェクトを非表示にし、編集ロックをかける方法について解説します。
1. Wordでのオブジェクトの選択と表示機能の制御
まず、文書内のオブジェクト(例えば、テキストボックスや図形)を選択した際に、誤って編集されないようにするためには、オブジェクトの選択を無効にする方法があります。これを行うには、オブジェクトのプロパティを設定して「選択不可」にすることができます。
手順としては、オブジェクトを右クリックし、「図形の書式設定」→「オブジェクトの選択と表示」を選び、オブジェクトをロックするオプションを有効にします。これにより、誤って編集されることを防ぎます。
2. 非表示オブジェクトの活用
マニュアルなどで、読者に見せたくない部分(例えば、説明文など)を非表示にする方法として、オブジェクトをグループ化して非表示に設定することができます。具体的には、オブジェクトを選択した後、右クリックで「グループ化」を選択し、表示・非表示を切り替える方法です。
また、非表示にしている部分を誤って表示させないようにするためには、パスワード保護を加えることが有効です。これにより、編集権限を持つ者しかその部分を操作できないようにできます。
3. Word文書にパスワード保護をかける方法
誤って表示を切り替えたり、編集を加えられたりしないように、文書全体にパスワード保護をかけることができます。これを行うには、Wordの「ファイル」タブから「情報」→「文書の保護」を選択し、「パスワードの設定」をクリックします。
パスワードを設定することで、文書を開く際にパスワードの入力を求められるようになります。これにより、無断で編集される心配がなくなり、セキュリティが強化されます。
4. 複数の保護設定を組み合わせる
Wordには、パスワード保護以外にも、特定の部分だけに編集制限をかけることができる「編集の制限」機能があります。例えば、文書内の特定のテキストだけ編集不可にすることができ、他の部分は自由に編集できるように設定できます。
これにより、特定の情報を誤って変更されることなく、自由に編集が可能になります。編集制限を設定するには、Wordの「校閲」タブにある「編集の制限」機能を使用します。
5. まとめ
Microsoft Wordで文書を作成する際、特定のオブジェクトをロックしたり、非表示にしたりすることは、誤った編集を防ぐために非常に有効です。パスワード保護や編集制限機能をうまく組み合わせることで、文書のセキュリティを強化し、誤って情報が変更されることを防ぐことができます。
これらの機能を活用して、業務用のマニュアルや重要な文書を安心して共有できるようにしましょう。
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