Cisco 891FJ ルーターで「sh flash」コマンドを実行しようとしたところ、IOSのアップデート後に「sh flash:」というコマンドを使用しないとコマンドが効かなくなったという問題に関して、原因と解決策を解説します。IOSのバージョンが15.4から15.9にアップグレードされた場合にどのような変更があったのかについても説明します。
「sh flash」と「sh flash:」コマンドの違い
まず、「sh flash」と「sh flash:」コマンドの違いについて理解しておくことが重要です。CiscoのIOSでは、コマンドの形式に若干の変更が加わることがあります。
「sh flash」コマンドは、通常、フラッシュメモリに保存されているファイルのリストを表示するために使いますが、IOSのバージョンによっては、コマンドが変更されることがあります。特に、IOSバージョンが15.x系にアップグレードされた場合、このコマンドに関する変更が加わることがあります。
IOS 15.x系のアップグレード後のコマンド変更
IOSバージョンを15.4から15.9にアップデートした後、特に「sh flash」というコマンドが期待通りに動作しなくなるケースがあります。これは、IOSの内部構造やコマンド処理が更新され、フラッシュメモリのパス指定が明示的に必要になる場合があるためです。
具体的には、IOSの新しいバージョンでは、フラッシュメモリにアクセスするために「sh flash:」という形式でコマンドを実行しなければならなくなったことが影響しています。これにより、ユーザーがフラッシュメモリにアクセスする際に、フラッシュメモリのパスを明示的に指定する必要が生じます。
問題の解決方法と対応策
「sh flash:」コマンドを使用しなければならない場合の対応策として、以下のような方法があります。
- コマンドの変更に慣れる: 新しいバージョンでは、フラッシュメモリのアクセス方法が若干変更されているため、コマンドを「sh flash:」のように実行する必要があります。この変更に慣れ、適切な形式でコマンドを使用することが重要です。
- パスの確認: 「sh flash:」コマンドを使用する際、フラッシュメモリのパスが正しいことを確認しましょう。正しいパスを指定しないと、情報が正しく表示されません。
- Ciscoのドキュメントを参照: CiscoはIOSの各バージョンの変更点について詳細なドキュメントを提供しています。問題が発生した際には、Ciscoの公式ドキュメントを確認することをお勧めします。
アップグレード時の影響とその予防策
IOSのバージョンアップ時にコマンドや設定が変更されることは一般的です。これを防ぐために、アップグレードを行う前に、最新のリリースノートや変更履歴を確認し、必要な対応を事前に把握しておくことが重要です。
また、アップデート後は、システム全体に影響を与える可能性のある変更点をチェックし、適切な対応を行うことで、問題を未然に防ぐことができます。
まとめ
「sh flash」コマンドが「sh flash:」に変更される原因は、IOSバージョンのアップグレードによる内部構造の変更にあります。IOSのバージョン15.9にアップグレードしたことで、フラッシュメモリへのアクセス方法が変更され、パスを明示的に指定する必要が生じました。新しいコマンド形式に慣れ、適切にコマンドを実行することが解決のカギです。
今後、IOSのアップデートを行う際は、リリースノートをしっかり確認し、コマンドや設定変更に対応できるようにしておくことをお勧めします。
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