Azure Resource Graphでサーバーの適用パッチ情報を取得する方法

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Azure Resource Graphは、Azure環境内のリソースを効率的にクエリするための強力なツールですが、現在適用されているパッチ情報を取得する際にはいくつかの方法を試す必要があります。本記事では、Azure Resource Graphを使用してサーバーに適用されたパッチ情報を取得する方法について、具体的な手順を解説します。

1. Azure Resource GraphとPatch Assessmentの理解

Azure Resource Graphを使用する前に、まず「Patch Assessment」と「Patch Installation」のリソースがどのような情報を提供するのかを理解することが重要です。これらは、パッチ管理や更新の状態を監視するために利用されますが、必ずしもすべてのパッチ情報を網羅しているわけではありません。

「Patch Assessment」はパッチの評価結果を提供し、「Patch Installation」は実際のパッチのインストールに関連するリソースを管理します。しかし、これらだけでは、サーバーに適用されたパッチの完全な情報を得るのが難しい場合があります。

2. 必要なデータを取得するためのクエリ作成

Azure Resource Graphでパッチ情報を取得するためには、適切なクエリを作成する必要があります。具体的には、リソースに関するメタデータやパッチに関連するカスタム情報を対象にクエリを実行します。

以下は、パッチ情報を取得するための基本的なクエリの例です。

Resources
| where type == 'microsoft.compute/virtualmachines'
| join kind=leftouter (
    Resources
    | where type == 'microsoft.compute/virtualmachines/extensions'
    | where name == 'CustomScriptExtension') on $left.id == $right.id
| project name, type, properties

このクエリは、仮想マシンリソースとその関連するカスタムスクリプト拡張に基づいて情報を取得します。パッチが適用されているかどうかは、拡張の設定や状態によって異なる場合があります。

3. Patch Installationのリソースを活用する方法

AzureのPatch Installationリソースは、実際にインストールされたパッチの詳細を管理するために利用されます。このリソースを使用することで、特定の仮想マシンにインストールされたパッチの履歴を追跡することができます。

Patch Installationリソースに関連するデータは、Azure Update ManagementやAzure Automationを通じて管理されることが多いため、これらのリソースを組み合わせて使用することで、より詳細なパッチの状態を把握することが可能です。

4. クエリ結果を活用してパッチの状態を把握する

パッチの状態を取得するためのクエリ結果には、サーバーに適用されたパッチの情報が含まれます。これにより、パッチがインストールされているか、失敗した場合の状態などを確認することができます。

また、これらの結果をAzure MonitorやAzure Sentinelと統合することで、リソースの監視やアラートの設定が可能となり、運用管理がより効率化されます。

5. まとめ: Azure Resource Graphでサーバーに適用されたパッチ情報を取得する方法

Azure Resource Graphを使用して、現在サーバーに適用されたパッチ情報を取得するためには、適切なリソースの選択とクエリの作成が必要です。Patch AssessmentやPatch Installationリソースを活用することに加え、カスタムクエリや拡張機能を使うことで、必要な情報を効果的に取得できます。

これらの手順を踏むことで、パッチ管理の効率化が進み、リソースの状態をより正確に把握できるようになります。適切なクエリ作成とリソース管理を通じて、Azure環境での運用管理がより円滑になります。

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