ZBrushは非常に強力な3Dモデリングツールですが、iPad版で作業しているときに、OBJファイルをインポートする際にレイヤーが消えてしまうという問題が発生することがあります。この問題を解決する方法を理解することで、作業中のレイヤーを維持したまま、オブジェクトをインポートできるようになります。
iPad版ZBrushでOBJファイルをインポートする基本的な方法
まず、OBJファイルをiPad版ZBrushにインポートする基本的な方法を確認しましょう。通常、ZBrushでは、インポート機能を使用して3Dオブジェクトをシーンに追加することができます。しかし、問題となるのは、インポート時にすでに作業しているレイヤーが削除されてしまう点です。
iPad版ZBrushでは、作業しているシーンの状態を保持したまま、OBJをインポートするための特殊な手順が必要です。これをうまく活用すれば、作業の途中でオブジェクトを追加し、レイヤーを維持することができます。
レイヤーを維持したままOBJをインポートする方法
レイヤーを保持したままインポートするには、以下の手順を実行します。まず、インポートする前に、作業しているレイヤーを保存し、別のレイヤーとして作成します。これにより、インポート後でも元のレイヤーを残すことができます。
手順は次の通りです。
- 「Subtool」パネルを開き、現在のモデルの「Subtool」を確認します。
- インポートするOBJファイルを選択し、「Append」オプションを使用して新しいSubtoolとして追加します。
- この方法で、既存のレイヤーをそのまま維持し、新たなオブジェクトを追加することができます。
Append機能を活用した作業の効率化
iPad版ZBrushでは、OBJをインポートする際に「Append」機能を使用することで、レイヤーを消さずに新しいオブジェクトを追加できます。この機能を使うと、作業中のオブジェクトがそのまま保持され、追加したいオブジェクトだけを別のSubtoolとしてインポートできます。
「Append」を使用することで、複数のオブジェクトを同時に扱いやすくなり、作業の効率が向上します。インポートしたオブジェクトを動かしたり、変形させたりすることもでき、作業の自由度が大幅に広がります。
インポート後の調整方法
OBJをインポートした後、追加したオブジェクトの位置やスケールが調整が必要な場合もあります。ZBrushの「Transpose」ツールを使用して、インポートしたオブジェクトの移動や回転、スケーリングを行います。
「Transpose」ツールを使うことで、インポートしたオブジェクトを元のレイヤーと自然に組み合わせることができます。また、インポートしたオブジェクトをシーンにうまく統合するために、異なるSubtoolの間で複数の変更を加えることが可能です。
まとめ: 作業中のレイヤーを維持してOBJをインポートする方法
iPad版ZBrushでレイヤーを維持したままOBJファイルをインポートするには、「Append」機能を使って新しいSubtoolとしてオブジェクトを追加する方法が有効です。これにより、作業中のレイヤーが消えることなく、新しいオブジェクトをシーンに追加することができます。
この方法を理解し、適切に活用することで、ZBrushでの作業がより効率的になり、複雑な3Dモデルの作成がスムーズに進行します。是非、この手順を試して、作業を効率化してください。
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