Linux MintでNASのネットワークフォルダを再起動後に自動的に表示する方法

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Linux Mintを使用していると、NAS(ネットワークアタッチトストレージ)のフォルダをデスクトップに表示させることができますが、再起動後に毎回パスワードを入力しなければならないという問題が発生することがあります。このような問題を解決するための設定方法を詳しく解説します。

1. Linux MintでNASフォルダを再起動後に表示させる方法

Linux Mintでネットワークフォルダにアクセスする際、ネットワークの接続情報や認証情報が毎回クリアされてしまうことがあります。そのため、再起動後に再度パスワードの入力を求められるのです。この問題を解決するためには、ネットワーク接続を永続的にする設定を行う必要があります。

主な方法として、以下の2つの方法が考えられます。1つは自動的にネットワークドライブをマウントする方法、もう1つは認証情報を保存する方法です。

2. 永続的なマウントの設定方法

NASフォルダを再起動後にも自動的にマウントされるようにするには、fstabファイルにエントリを追加する方法が有効です。この方法を使うと、システムが起動するたびにNASフォルダが自動的にマウントされます。

まず、ターミナルを開き、以下のコマンドでfstabファイルを編集します。

sudo nano /etc/fstab

ファイルに次のような行を追加します。

///<共有フォルダ名> /mnt/<マウントポイント> cifs username=<ユーザー名>,password=<パスワード>,iocharset=utf8 0 0

この設定により、Linux Mintが起動する際に指定されたネットワークドライブが自動的にマウントされ、再起動後もフォルダがデスクトップに表示されます。

3. 認証情報の保存方法

再起動後も毎回パスワードを入力しないようにするためには、認証情報を保存しておく方法があります。これを実現するためには、システムの「キーチェーン」や「GNOMEの認証マネージャー」を使用します。

まず、ターミナルを使って以下のコマンドを実行し、認証情報マネージャーを設定します。

sudo apt install libpam-gnome-keyring

インストール後、NASの認証情報をGNOMEの認証マネージャーに保存し、再起動時にパスワードを自動的に入力できるように設定します。

4. 自動マウントのテスト

設定が完了したら、再起動してネットワークフォルダが自動的にマウントされ、デスクトップに表示されるかを確認します。再起動後、マウントされたフォルダにアクセスできるかどうかをチェックし、問題なくアクセスできることを確認してください。

もし、うまく動作しない場合は、fstabの設定や認証情報の設定を再確認してください。特に、ユーザー名やパスワード、ネットワーク共有の設定が正しいかどうかがポイントです。

5. まとめ

Linux MintでNASフォルダが再起動後に消えてしまう問題は、fstabを利用した自動マウントや認証情報の保存を設定することで解決できます。これらの方法を使うことで、再起動後もパスワードを入力せずにNASフォルダをデスクトップに表示させ、効率的にネットワークの管理が行えるようになります。

これらの設定を一度行えば、毎回パスワードを入力する手間を省くことができ、作業がよりスムーズになります。是非、上記の方法を試してみてください。

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