LibreOffice vs OnlyOffice: 無料のOfficeソフト選び方とマクロ対応の比較

Office系ソフトウェア

無料で利用できるOfficeソフトには、LibreOfficeとOnlyOfficeなどの選択肢があります。どちらも高機能で人気がありますが、マクロの利用やその他の機能において、どちらがより適しているのでしょうか?この記事では、LibreOfficeとOnlyOfficeを比較し、特にマクロのサポートや使い勝手を中心に解説します。また、Microsoft Officeオンライン版以外の無料オフィスソフトを探している方にも役立つ情報をお届けします。

LibreOfficeとOnlyOfficeの基本機能

LibreOfficeは、長年にわたり無料のオフィスソフトとして広く使われているオープンソースのスイートです。ワープロ、表計算、プレゼンテーション、データベース管理など、多機能を備えています。OnlyOfficeは比較的新しい選択肢で、クラウドベースの編集やコラボレーション機能に特化したソフトウェアです。どちらもMicrosoft Officeに似た機能を提供しており、文書作成やデータ管理のための優れたツールですが、それぞれに特徴があります。

LibreOfficeは、ローカルで動作するデスクトップアプリケーションとしての使いやすさが魅力です。一方、OnlyOfficeは、オンラインでのコラボレーションを重視し、リアルタイムで複数人が同時に編集することができる点が強みです。

マクロ機能の対応状況

LibreOfficeとOnlyOfficeの大きな違いの一つは、マクロ機能のサポートです。特に、LibreOfficeはMicrosoft Officeのマクロ(VBA)に類似した「Basic」マクロ言語をサポートしており、Microsoft Officeで使用していたマクロをそのまま利用することが可能です。

一方、OnlyOfficeは、VBAマクロに直接対応していないため、Microsoft Officeのマクロファイル(.xlsmなど)をそのまま開くことはできません。ただし、OnlyOfficeにもスクリプトや自動化機能が備わっており、独自の方法である程度の自動化が可能です。しかし、既存のMicrosoft Officeのマクロをそのまま利用したい場合、LibreOfficeの方が適しています。

ユーザーインターフェースと使いやすさ

LibreOfficeのインターフェースは、Microsoft Officeに似た従来型のデザインを採用しており、長年オフィスソフトを使用してきた人には馴染みやすいです。また、カスタマイズ性が高く、自分の好みに合わせてインターフェースを調整できます。

OnlyOfficeは、よりモダンで直感的なユーザーインターフェースを提供しており、特にクラウドでのコラボレーションを意識したデザインとなっています。複数人での同時編集を意識した作りで、ドキュメントの共有やコメント機能なども充実しています。ただし、ローカルでの利用が主な場合、LibreOfficeの方が使い勝手が良いと感じるユーザーも多いです。

互換性とファイル形式のサポート

LibreOfficeは、Microsoft Officeのファイル形式(.docx、.xlsx、.pptxなど)との高い互換性を持っています。特に、Microsoft Officeユーザーとのやり取りをする場合、ファイルを開いたり保存したりする際に、ほとんどのレイアウトやフォーマットを正確に維持できる点が強みです。

OnlyOfficeもMicrosoft Office形式に対応していますが、互換性ではLibreOfficeに一歩譲ることがあります。特に複雑なレイアウトや特殊な書式を使用した場合、若干のズレや表示の不具合が発生する可能性があります。

オンライン機能とコラボレーション

OnlyOfficeは、オンライン機能に強みを持ち、複数人でリアルタイムに文書を編集できるコラボレーション機能が非常に優れています。チームでの作業やクラウドでのデータ共有が多い場合、OnlyOfficeは便利なツールです。

一方、LibreOfficeは基本的にはデスクトップアプリケーションであり、オンラインでの編集やリアルタイムコラボレーションには対応していません。ただし、LibreOffice Onlineというオプションも存在し、サーバーにインストールすることでオンライン機能を追加できますが、設定や運用に手間がかかる場合があります。

まとめ:どちらを選ぶべきか?

LibreOfficeとOnlyOfficeはそれぞれに強みがあります。LibreOfficeは、マクロ機能やMicrosoft Officeとの高い互換性を重視するユーザーに適しています。特に、マクロを使うことが多いユーザーや、既存のMicrosoft Officeのファイルをそのまま扱いたい場合には、LibreOfficeが最適です。

一方、OnlyOfficeは、オンラインでのコラボレーションやチーム作業を重視する場合に強力な選択肢となります。もし、複数人で同時に編集を行う場合や、クラウドベースで作業を行いたい場合は、OnlyOfficeが適しています。

結論として、個人での利用やローカルでの作業が中心の場合、LibreOfficeがより多機能で柔軟に対応できますが、オンラインでのチームワークやリアルタイム編集が重要な場合はOnlyOfficeを選ぶと良いでしょう。

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