プリントパックなどの印刷業者にAI形式でデータを入稿する際、画像解像度に関するエラーメッセージが表示されることがあります。特に、72ppi以下の画像が含まれていると、入稿ができないという問題が発生します。この記事では、Illustrator（イラストレーター）でカットパスを作成した際に、このようなエラーが発生する原因と、その解決方法を解説します。
1. Illustratorでの解像度設定の確認方法
まず最初に、Illustratorで使用する画像の解像度を確認しましょう。AIファイルを印刷用に出力する際、画像解像度が適切でないと印刷品質に影響が出る可能性があります。通常、印刷用の画像は300ppi以上が推奨されますが、業者によってはさらに高解像度を要求することもあります。
画像解像度を確認するには、Illustratorで画像を選択し、上部メニューから「リンク」を選択します。表示される「リンク」パネルで、画像の解像度を確認できます。もし解像度が72ppi以下の場合、エラーが表示されることがあります。
2. 画像解像度を変更する方法
解像度が低い画像を修正するためには、画像編集ソフト（例：Photoshop）を使用して解像度を変更することが必要です。Photoshopで画像を開いた後、解像度を350ppiなどに変更し、再保存することで、印刷に適した解像度にできます。
また、Illustrator内で「リンクされた画像」を再配置して解像度を確認することも重要です。画像の解像度を上げた後、Illustratorで再リンクすることで、最終的なAIファイルの解像度エラーを回避できます。
3. 解像度を変更してもエラーが解消しない場合の原因
解像度を350ppiに変更したにもかかわらず、エラーが解消されない場合、他に考えられる原因としては、以下の点が挙げられます。
- 画像の形式：一部の画像形式（例えばJPEGやPNG）は、解像度設定が正しく反映されないことがあります。画像形式をTIFFやPSDに変更することで、問題が解決する場合があります。
- ラスタライズ効果の設定：Illustratorで「ラスタライズ効果」の解像度を変更することができます。これにより、ラスタライズされた画像やエフェクトの解像度を調整することが可能です。
4. 入稿前の最終チェック
印刷業者にデータを入稿する前に、AIファイルの中に含まれるすべての画像の解像度を再確認しましょう。特に、カットパスを作成するために使用した画像の解像度が十分であるかをチェックすることが重要です。これによって、入稿時のエラーを防ぐことができます。
また、カットパス自体に関しても、画像のラスタライズ効果設定やパスの整合性を確認しておくと、業者にスムーズに入稿できます。
5. まとめ：Illustratorでの解像度エラーを防ぐために
Illustratorでのカットパス作成時に発生する解像度エラーは、画像の解像度設定やファイル形式に関する問題が原因となることが多いです。解像度が低い画像を使用している場合、Photoshopなどの画像編集ソフトで解像度を上げることが解決策となります。また、ラスタライズ効果の解像度設定も見直し、最終的にAIファイル内のすべての要素が適切な解像度であることを確認することが重要です。
これらの手順を実行すれば、印刷業者に正しく入稿できるデータを作成できるようになります。もし解決しない場合は、業者に確認し、具体的なフォーマットや設定について相談することも大切です。
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