GoogleスプレッドシートのIMPORTRANGE関数は、別のスプレッドシートからデータを取得する際に便利な関数です。しかし、このインポートしたデータに対してさらにCOUNTIFS関数を適用してデータを抽出したい場合、適切な方法を理解しておく必要があります。本記事では、IMPORTRANGEとCOUNTIFSを組み合わせる方法を解説します。
1. IMPORTRANGE関数とは?
IMPORTRANGE関数は、外部のスプレッドシートから特定の範囲のデータを取得するための関数です。
基本構文。
=IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "シート名!範囲")
例えば、URLがhttps://docs.google.com/spreadsheets/d/xxxxxxxxx
で、シート名がデータ
、範囲がA1:C100の場合、以下のように記述します。
=IMPORTRANGE("https://docs.google.com/spreadsheets/d/xxxxxxxxx", "データ!A1:C100")
この関数を初めて使用するときは、アクセス権を許可する必要があります。
2. COUNTIFS関数とは?
COUNTIFS関数は、複数の条件を満たすセルの数をカウントする関数です。
基本構文。
=COUNTIFS(範囲1, 条件1, 範囲2, 条件2, ...)
例えば、A列に「商品名」、B列に「売上数」がある場合、「商品Aの売上数が10以上の数を数える」式は以下のようになります。
=COUNTIFS(A:A, "商品A", B:B, ">=10")
3. IMPORTRANGEとCOUNTIFSを組み合わせる方法
IMPORTRANGEを使ってインポートしたデータに対してCOUNTIFSを適用する場合、次のように記述できます。
=COUNTIFS(IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "データ!A:A"), "商品A", IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "データ!B:B"), ">=10")
この式のポイント。
- IMPORTRANGEを使って、それぞれの列のデータを取得
- COUNTIFSで条件を適用し、該当する行数をカウント
4. IMPORTRANGEをARRAYFORMULAで扱う方法
COUNTIFSの代わりに、FILTER関数を使う方法もあります。
=ARRAYFORMULA(COUNTIF(FILTER(IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "データ!A:A"), IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "データ!B:B") >= 10), "商品A"))
この方法では、IMPORTRANGEを一度だけ使用し、FILTER関数を用いることで条件に合致するデータのみを抽出できます。
5. まとめ
IMPORTRANGEとCOUNTIFSを組み合わせることで、別のスプレッドシートのデータを条件付きで集計することが可能です。
- IMPORTRANGEで外部シートのデータを取得
- COUNTIFSで特定の条件を満たすデータをカウント
- FILTER関数やARRAYFORMULAを活用することで、効率的なデータ処理が可能
これらを活用することで、Googleスプレッドシートのデータ分析をより柔軟に行うことができます。
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