auひかりで二重ルーター環境を構築する際に、DNSをどのように設定すれば最適なパフォーマンスが得られるのか疑問に思う方も多いでしょう。特に、auひかりレンタルHGW(ホームゲートウェイ)のDNSキャッシュサーバ(192.168.0.1)を使うべきか、それともISPのDNSを直接指定すべきかが重要なポイントです。本記事では、それぞれのメリット・デメリットを解説し、最適な設定方法を提案します。
DNSとは?二重ルーター環境での役割
DNS(Domain Name System)は、ドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担っています。二重ルーター環境では、DNSの指定がネットワークの速度や安定性に影響を与える可能性があります。
HGWのDNSキャッシュサーバ(192.168.0.1)を使用するメリット・デメリット
メリット
- ローカルキャッシュが効く:頻繁にアクセスするサイトのDNS情報をキャッシュするため、同じサイトへの接続が速くなる可能性がある。
- 設定が簡単:HGWにデフォルトで設定されているため、特に設定を変更せずに利用できる。
デメリット
- HGWの処理能力に依存:HGWのCPU性能が低い場合、DNS処理が遅延する可能性がある。
- ルーターが再起動した際にキャッシュがクリアされる:毎回の再起動でDNSキャッシュが消え、再度問い合わせが発生する。
ISPのDNSを直接指定するメリット・デメリット
メリット
- ISPのDNSは最適化されている:ISPが提供するDNSは最適なルートで応答を返すため、HGWのDNSよりも高速になる場合がある。
- 安定した動作:HGWの負荷を軽減し、直接ISPのDNSを利用することで、安定した接続が可能になる。
デメリット
- キャッシュが効かない:ISPのDNSに毎回問い合わせを行うため、ローカルキャッシュより若干の遅延が発生する可能性がある。
どちらを選ぶべきか?
最適な選択肢は、通信環境や利用目的によって異なります。
- HGWの処理能力が十分で、ローカルキャッシュを活かしたいならHGWのDNS(192.168.0.1)を使用。
- HGWの処理が遅い、またはより安定した通信を求めるならISPのDNSを直接指定。
もしどちらが良いか判断がつかない場合は、まずHGWのDNS(192.168.0.1)を使用し、遅延や不安定さを感じたらISPのDNSに切り替えるのが良いでしょう。
おすすめのDNS設定
以下の手順で設定を行うことで、最適なDNSを利用できます。
1. HGWのDNSを使用する場合
デフォルトのままでOKです。クライアント側のネットワーク設定で「DNS自動取得」にしておけば、HGWのDNSキャッシュが利用されます。
2. ISPのDNSを直接指定する場合
以下の手順で設定を変更できます。
- Windowsなら「ネットワークとインターネットの設定」→「アダプターオプションを変更する」を開く。
- 使用しているネットワークアダプターを右クリックし、「プロパティ」を選択。
- 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリック。
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れ、ISPの提供するDNSアドレスを入力。
例(ISPのDNSアドレス)。
- Google DNS:
8.8.8.8
/8.8.4.4
- Cloudflare DNS:
1.1.1.1
/1.0.0.1
- OpenDNS:
208.67.222.222
/208.67.220.220
まとめ
auひかりで二重ルーター環境を構築する際のDNS設定は、環境に応じて最適な選択をすることが重要です。
- HGWのDNS(192.168.0.1)はローカルキャッシュを利用できるが、処理能力によっては遅くなる。
- ISPのDNSを直接指定すると安定した通信が可能だが、キャッシュが効かないため若干の遅延が発生する可能性がある。
- どちらが良いか分からない場合は、まずHGWのDNSを使い、不安定ならISPのDNSへ切り替え。
自身のネットワーク環境に応じて、最適な設定を選びましょう。
コメント