Excelで「数字を含む文字列」と「複数行のテキスト」をセットにして、数字順に並べ替えたい場合、手作業では非常に時間がかかります。しかし、関数やソート機能を活用すれば、自動で並び替えが可能です。
Excelでのデータ整理の基本
Excelでは、数値データを自動で昇順・降順に並べ替えることができますが、今回のように「文字列の中に含まれる数字」を基準に並べ替える場合は、少し工夫が必要です。
具体的には、以下の手順を踏むことで自動ソートが可能になります。
方法1: 関数を使って数値部分を抽出する
まず、Excelの関数を使用して、文字列の中から数字部分のみを取り出します。これには「FILTER関数」や「TEXT関数」を組み合わせる方法が有効です。
例えば、以下のようなデータがあったとします。
元のデータ |
---|
チャット終了カード 101 |
訪問項目カード 28 |
リンク共有カード 83 |
名前カード 144 |
この場合、数値部分だけを抜き出すには、以下の式を使用できます。
=SUMPRODUCT(MID(A1,ROW(INDIRECT("1:"&LEN(A1))),1)*1)
この関数を使うと、A列にあるデータから数字部分を抽出できます。抽出された数字を基準にソートすれば、目的の並び替えが可能になります。
方法2: ソート機能を活用する
数値を取り出したら、Excelの並べ替え機能を使ってデータを並べ替えます。
- 数値を抽出した列を選択
- 「データ」タブを開く
- 「昇順(または降順)」を選択
- 元の文字列と一緒に並び替え
この方法で、手作業を大幅に減らすことができます。
方法3: VBAを活用して自動化
関数ではなく、VBAを使うことでさらに自動化が可能です。以下のコードを実行すると、A列のデータを数字順に並べ替えられます。
Sub SortByNumber()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ActiveSheet
ws.Range("A1:B600").Sort Key1:=ws.Range("B1"), Order1:=xlAscending, Header:=xlNo
End Sub
これにより、毎回手作業で並び替えをする手間がなくなります。
まとめ
Excelで「数字を含む文字列」をソートするには、以下の方法があります。
- 関数を使って数値部分を抽出し、ソートする
- Excelの並べ替え機能を活用する
- VBAを使って自動化する
データ量が多い場合はVBAを活用すると、より効率的に作業できます。ぜひ試してみてください!
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