Googleスプレッドシートで動的なUNIQUE関数を使用して重複データを削除する方法とFILTER関数の活用

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Googleスプレッドシートを使用して、データの集計や分析を行う際に役立つ関数がいくつかあります。特に、条件に基づいてデータを抽出し、重複を排除するUNIQUE関数や、特定の条件を加えてデータをフィルタリングするFILTER関数は便利なツールです。しかし、時にはこれらの関数を使って複雑なデータを操作するのが難しいこともあります。

この記事では、GoogleスプレッドシートでのUNIQUE関数を動的に使う方法や、FILTER関数を使って人口などの条件を付け加える方法について解説します。

UNIQUE関数を使って重複データを削除する方法

GoogleスプレッドシートのUNIQUE関数は、指定した範囲から重複したデータを取り除くことができます。例えば、ある列に都道府県名や市区町村名が並んでいる場合、その列から重複を排除したリストを作成できます。

しかし、A1セルのプルダウンで選択した条件に基づいて、UNIQUE関数を動的に変更したい場合、少し工夫が必要です。通常、UNIQUE関数を使う場合、例えば =UNIQUE(シート1!B:B) のように列を指定しますが、この列をプルダウンで選択した項目に合わせて動的に変更するには、INDIRECT関数を使って、選択された条件に基づいて参照する範囲を指定します。

UNIQUE関数を動的に使うための式の例

例えば、シート1のA列が地方、B列が都道府県、C列が市区町村である場合、プルダウンで「都道府県」や「市区町村」を選択した後、その選択に基づいてUNIQUE関数を使って重複を削除する方法は以下のようになります。

=UNIQUE(INDIRECT(LEFT(ADDRESS(1,MATCH(A1,シート1!A1:C1,0),4),LEN(ADDRESS(1,MATCH(A1,シート1!A1:C1,0),4))-1)&"2:"&LEFT(ADDRESS(1,MATCH(A1,シート1!A1:C1,0),4),LEN(ADDRESS(1,MATCH(A1,シート1!A1:C1,0),4))-1)))

この式では、A1セルの値に基づいて、シート1の該当列(都道府県や市区町村)のデータを動的に取得し、重複を排除しています。ただし、この式は非常に長く、複雑に感じるかもしれません。より簡潔にするためには、他の方法を試す必要があります。

UNIQUE関数の簡略化:よりシンプルなアプローチ

長い式を避けるためには、もっとシンプルにする方法もあります。例えば、MATCH関数とINDEX関数を組み合わせることで、動的にデータ範囲を指定できます。これにより、式が簡潔になり、エラーも減ります。

さらに、GoogleスプレッドシートのQUERY関数を使用することで、より直感的にデータを抽出し、重複を排除する方法もあります。QUERY関数は、SQLライクな構文を使用するため、より柔軟にデータを操作できます。

FILTER関数で条件を追加する方法

UNIQUE関数に加えて、FILTER関数を使って特定の条件を追加することもできます。例えば、人口が一定数以上の市区町村を抽出したり、年収が高い地域をフィルタリングしたりすることが可能です。

例えば、「人口が1,000,000人以上の市区町村」をフィルタリングする場合、以下のような式を使うことができます。

=FILTER(シート1!C:C, シート1!D:D >= 1000000)

この式では、シート1のC列(市区町村名)から、D列(人口)の値が1,000,000人以上の市区町村のみを抽出します。

UNIQUE関数とFILTER関数を組み合わせる方法

UNIQUE関数とFILTER関数を組み合わせることで、より詳細な条件でデータを抽出できます。例えば、特定の都道府県において、人口が1,000,000人以上の市区町村を抽出し、重複を削除するには、次のような式を使用します。

=UNIQUE(FILTER(シート1!C:C, シート1!B:B = A1, シート1!D:D >= 1000000))

これにより、指定した都道府県(A1セル)内で、人口が1,000,000人以上の市区町村を抽出し、重複を削除することができます。

まとめ

Googleスプレッドシートでのデータ集計や抽出は、UNIQUE関数やFILTER関数をうまく活用することで、効率的に行うことができます。動的な条件に基づいて重複を排除する場合、MATCH関数やQUERY関数を使うことで、複雑な式を簡潔にすることが可能です。また、FILTER関数を使って条件を追加すれば、より柔軟なデータ分析ができます。

これらの方法を駆使して、スプレッドシートの作業をスムーズに進めていきましょう。

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