「.SLDASM」や「.SLDPRT」などのSolidWorksファイルをBlenderやその他の無料/低価格ソフトウェアで開く方法について知りたい方に向けて、この記事では、いくつかの有用な方法を解説します。SolidWorksのファイル形式に対応していないソフトウェアでも、適切なツールや変換方法を使えば、データを閲覧・編集することが可能です。
SolidWorksファイル(.SLDASM, .SLDPRT)とは?
SolidWorksは、3D CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアとして広く使用されています。主にエンジニアリング、設計、製造の分野で利用され、.SLDASMはアセンブリファイル、.SLDPRTは部品ファイルの形式です。これらのファイルはSolidWorks専用の形式で保存されているため、他のソフトウェアでは直接開くことができません。
そのため、これらのファイルを開くには、SolidWorksを購入するか、変換ツールや互換ソフトを使う必要があります。
Blenderで.SLDASMや.SLDPRTファイルを開く方法
Blenderは無料で強力な3Dモデリングソフトウェアですが、直接SolidWorksのファイルを開く機能は標準では提供されていません。しかし、Blenderでもこれらのファイルを開くための方法はあります。
1. STEPまたはIGES形式への変換
SolidWorksのファイルをBlenderで開くには、まず.SLDASMや.SLDPRTファイルを一般的なCADフォーマットに変換する必要があります。STEP(.stp/.step)やIGES(.igs/.iges)形式は、多くのCADソフトウェアでサポートされており、Blenderでも読み込むことができます。
SolidWorksでこれらの形式にエクスポートした後、Blenderにインポートすることができます。BlenderにはSTEPファイルをインポートできるアドオン(たとえば「STEPper」など)があります。
2. SolidWorksの「Export to STL」機能を使用
もう一つの方法は、SolidWorksからSTL(.stl)形式でエクスポートする方法です。STLは3Dプリント用に広く使用される形式ですが、Blenderもこの形式をサポートしており、簡単にインポートすることができます。
ただし、STL形式はデータがメッシュ(ポリゴン)形式に変換されるため、元のCADデータの精度や機能が失われる点に注意が必要です。
無料・低価格のソフトウェアを使用した変換方法
Blender以外にも、.SLDASMや.SLDPRTファイルを開くための無料または安価なソフトウェアがあります。これらを使ってSolidWorksファイルを変換したり、表示したりする方法を紹介します。
1. FreeCAD
FreeCADは無料のオープンソース3D CADソフトウェアで、SolidWorksファイルをインポートできる機能があります。FreeCADを使用して、.SLDASMや.SLDPRTファイルをSTEPやIGES形式に変換し、その後Blenderにインポートすることが可能です。
FreeCADはSolidWorksファイルを開くための互換性も提供しており、Blenderで編集するための準備として非常に便利です。
2. eDrawings Viewer
eDrawings Viewerは、SolidWorksファイルを表示するための無料ツールです。データを表示・閲覧することはできますが、編集機能は制限されています。ただし、ファイルをSTL形式にエクスポートする機能もあるため、Blenderにインポートして編集することができます。
3. Onshape
Onshapeはクラウドベースの3D CADツールで、ブラウザ上で動作します。SolidWorksファイルをアップロードして表示できるため、インターネット接続があればどこでもアクセス可能です。ファイルをIGESやSTEP形式にエクスポートしてBlenderにインポートできます。
まとめ
SolidWorksの.SLDASMや.SLDPRTファイルをBlenderで開く方法としては、STEPやIGES形式に変換することが最も現実的です。SolidWorksから直接これらの形式にエクスポートするか、FreeCADやeDrawings Viewerなどの無料ソフトを活用して変換する方法もあります。
Blenderで直接SolidWorksファイルを開くためのアドオンやツールを活用することで、3Dモデルの閲覧・編集が可能になります。無料や低価格で利用できるツールをうまく活用して、効率的に作業を進めましょう。
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