Wordでテキストをコピーしてペーストすると、英数のフォントが予期しない形で変更されることがあります。この問題は、ペースト先の書式設定やオプションに関係しています。今回は、フォントが変更されないようにコピー&ペーストする方法を解説します。
1. コピー&ペースト時のフォント変更の原因
コピー&ペーストでフォントが変わる主な原因は、ペースト時に「書式」を一緒にコピーしてしまうためです。Wordは通常、コピーしたテキストのフォーマット(フォント、サイズ、色、段落設定など)を保持してペーストします。しかし、書式を維持したくない場合、別の設定が必要です。
このような問題を解決するためには、フォントや書式を変更せずにペーストする方法を知っておくと便利です。
2. 「形式を選択して貼り付け」を使用する方法
Wordでは、コピーした内容をペーストする際に「形式を選択して貼り付け」のオプションを使うことができます。この方法を使うと、コピーしたテキストのフォントや書式を変更せずに、元のテキストの内容だけをペーストすることができます。
具体的には、以下の手順で操作します。
- コピーしたいテキストを選択してコピー
- ペースト先の場所にカーソルを置く
- 右クリックして「形式を選択して貼り付け」を選択
- 「書式なしテキスト」を選び、OKをクリック
これで、元のフォントや書式を変更せずにテキストだけをペーストすることができます。
3. ショートカットキーを活用する方法
「形式を選択して貼り付け」を毎回選択するのが面倒だと感じる場合、ショートカットキーを使うとさらに簡単に操作できます。Wordでは、「Ctrl + Shift + V」または「Ctrl + Alt + V」(バージョンによって異なる場合あり)を使うことで、書式なしでペーストすることができます。
これを覚えておけば、ペーストするたびに手間を省くことができます。
4. デフォルト設定を変更する方法
さらに一歩進んで、Wordのデフォルト設定を変更して、常に書式なしでペーストするように設定することもできます。この設定を行うと、コピー&ペースト時にフォントが自動的に元の書式に合わせられます。
設定方法は以下の通りです。
- Wordを開く
- 「ファイル」タブをクリック
- 「オプション」を選択
- 「詳細設定」をクリック
- 「カット、コピー、貼り付け」のセクションまでスクロール
- 「貼り付け時に書式を維持しない」にチェックを入れる
これにより、今後すべてのペーストがデフォルトで書式なしで行われるようになります。
5. 他の方法:外部エディタの活用
もしWord内で常に書式なしで作業を行いたい場合、外部エディタを使用する方法もあります。例えば、テキストエディタ(Notepadなど)に一度コピーしてから、再度Wordに貼り付ける方法です。これにより、テキストに含まれる余計な書式がすべて削除され、純粋なテキストだけがWordに貼り付けられます。
これは一手間かかりますが、確実に書式なしのテキストを扱うことができます。
6. まとめ:Wordでのフォント変更を防ぐ方法
Wordでコピー&ペースト時にフォントが変更されるのは、ペースト時に書式が一緒にコピーされてしまうためです。これを防ぐためには、形式を選択して貼り付ける方法や、ショートカットキーを活用することが効果的です。また、デフォルト設定を変更することで、今後の作業がスムーズになります。必要に応じて、外部エディタを使う方法も一つの選択肢として覚えておきましょう。
コメント