Excelで使われる『””』の意味とは?シングルクォーテーションの用途と使い方を徹底解説

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Excelを使っていて、セルの中や数式の中に ”” のような記号を見かけて「これって何?」と疑問に思ったことはありませんか?見慣れない記号ですが、実はExcelでは意味を持つ重要な記号のひとつです。本記事では、Excelにおけるシングルクォーテーション(アポストロフィ)の役割や使い方、””のように連続して登場する場合の意味について詳しく解説していきます。

Excelで使われるシングルクォーテーション(’)の基本的な意味

まず、Excelにおけるシングルクォーテーション(’)の主な用途は以下の通りです。

  • 文字列の先頭に付けると、数式ではなく文字列として認識される
  • 数式中でシート名にスペースや記号が含まれる場合の囲みに使われる

たとえば、'売上シート'!A1 のように、シート名が日本語や空白を含んでいる場合には、必ずシングルクォーテーションで囲う必要があります。

また、セルに '1234 と入力すれば、そのセルは数値ではなく文字列「1234」として扱われます。

”” のように4つのシングルクォーテーションが並んでいる意味

””(シングルクォーテーション4つ)は、一見すると謎の記号ですが、状況によって意味が異なります。多くの場合、次のようなケースが考えられます。

  • 空の文字列(””)を表示するために、” として使う
  • シングルクォーテーションそのものを表示させたいときに、2つずつ連ねる

たとえば、ExcelのVBAや一部の関数では '''' と書くことで、「’」という1つの文字列を表現するための構文となる場合があります。

このように、'''' は構文的には '' + ''、つまり2つの空の文字列を連ねている、または1文字のシングルクォーテーションを表す意図があると解釈されます。

数式やVBAでの具体的な使用例

例1:IF関数で空の文字列を返す
=IF(A1="","'',") などと書くことで、条件が空の場合に空文字列(”)を返すようにすることがあります。ここで複数のシングルクォーテーションが並ぶとややこしく見えますが、結果は空または1文字の ‘ を示しています。

例2:VBAで文字列に『’』を含めたい
VBAで MsgBox "He said 'Hello'" のように書きたいとき、文字列中に「’」を含めるために "He said " & Chr(39) & "Hello" などと書く方法もあります。

もしくは '''' を使うことで、結果的に1つの「’」を生成する処理になる場合もあります。

なぜシングルクォーテーションが連続することがあるのか?

Excelの構文上、文字列やシート名を区切るためにシングルクォーテーションを使う必要がある場面があります。さらに、他のシングルクォーテーションを埋め込もうとした場合、二重に記述することで1つの記号を表す構文になることがあります。

たとえば、VLOOKUPやINDIRECT関数で動的にシート名を参照する場合などに、"='" & A1 & "'!A1" のように、' を含める構文が頻出します。

まとめ:Excelの””は文脈で意味が変わる記号、正しく理解して使い分けよう

Excelにおける '''' の記号は、単なる4つのアポストロフィではなく、空文字列や「’」という記号そのものを扱うために使われる特殊な表現です。数式、シート名、VBA、関数など文脈によって意味が変わるため、慣れるまでは戸惑うかもしれません。

ですが、正しく理解すれば、より高度な数式や動的な参照の記述も行えるようになります。見慣れない記号が出てきたときは、少し立ち止まって構文の流れを読み解いてみましょう。

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