AppSheetで別行をタップしても同じ内容が表示される原因とは?テーブルビューのキー設定を徹底解説

プログラミング

AppSheetでテーブルビューを作成していると、行ごとに異なるデータが表示されているにもかかわらず、どの行をタップしても同じ詳細画面が表示されてしまうケースがあります。本記事では、そのような挙動が起きる代表的な原因と、正しく表示させるための考え方を整理します。

AppSheetのテーブルビューがどの行を開くかの仕組み

AppSheetでは、テーブルビューで行をタップした際、その行を一意に識別する「キー(Key)」列を元に、どのレコードを表示するかを判断しています。

見た目上は複数行が存在していても、内部的に同じキー値を持つ行が複数ある場合、AppSheetはそれらを「同一レコード」として扱ってしまいます。

今回の症状で考えられる典型的な原因

会社名と日付が異なる複数行が存在するにもかかわらず、どの行を押しても同じ「内容」が表示される場合、キー列が正しく設定されていない可能性が高いです。

例えば、「会社名」をキーに設定していると、A社のレコードは日付が違ってもすべて同一キーとして扱われ、最後に保存された1件の内容だけが表示される状態になります。

キー列に適さない値を使っている場合の問題点

キー列には、必ずテーブル内で重複しない値を指定する必要があります。会社名や日付のように、業務上は意味があっても重複し得る項目は、キーとしては不適切です。

この状態では、テーブルビュー自体は正しく見えても、詳細ビューや参照関係で意図しない動作が発生しやすくなります。

正しいキー設定の考え方と具体例

一般的な対策としては、AppSheetに自動生成させたID列(UNIQUEID())をキーに設定する方法が最も安全です。これにより、すべての行が確実に一意に識別されます。

どうしても業務項目を使いたい場合は、「会社名+日付」を結合した仮想列を作成し、それをキーにするなど、重複しない設計が必要になります。

設定変更後に確認すべきポイント

キー列を修正した後は、テーブル構造を再読み込みし、実際に各行をタップして正しい内容が表示されるかを必ず確認しましょう。

また、既存データに重複キーが残っていると正常に動作しない場合があるため、データソース側(スプレッドシートなど)の内容も併せて見直すことが重要です。

まとめ:原因はキー列の設計にあることがほとんど

AppSheetで別の行を選択しても同じ内容が表示される場合、その多くはキー列が一意になっていないことが原因です。見た目ではなく、内部的な識別方法を理解することが重要です。

適切なキー設計を行うことで、テーブルビューや詳細ビューは意図した通りに動作するようになります。まずはキー設定を確認することが、トラブル解決の第一歩と言えるでしょう。

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