Clip Studioで漫画やイラストを制作している際、コマ内の絵を描くときにコマ外の線も一緒に見ながら作業したいという要望はよくあります。特に、コマ外の枠線を見ながら描くことで、レイアウトのバランスが取りやすく、より精度の高い作品を作成できます。本記事では、Clip Studioでコマ外の線を表示させるための効率的な方法を解説します。
コマ内とコマ外のレイヤーの管理方法
Clip Studioでは、コマごとに「コマフォルダー」を使用することで、レイヤーを整理しやすくなりますが、コマ外の線も同時に見たい場合には、少し工夫が必要です。まず、コマ内の絵を描くレイヤーをコマフォルダーの外に出して見ているという方法もありますが、これをもっと効率的に行うための方法を紹介します。
レイヤーを分けて管理する方法
一つの方法として、コマフォルダー内でレイヤーを整理しつつ、コマ外の線も見やすくすることができます。例えば、コマ外の枠線を描いているレイヤーを「コマ枠レイヤー」として独立させ、非表示の状態で他の作業を行います。コマ内の絵を描く際には、そのレイヤーだけを表示することで効率よく作業ができます。
さらに、コマ外の枠線を描いたレイヤーを「グループ化」して管理すると、作業のスピードがアップします。コマ枠レイヤーを別のグループにして、必要に応じてそのグループだけを非表示にすることで、レイヤーの管理が簡単になります。
表示設定を活用する方法
Clip Studioには「表示設定」の機能を活用する方法もあります。例えば、コマ外の線を描いているレイヤーを選択し、「レイヤープロパティ」から「レイヤーの表示」を調整することができます。特定のレイヤーを選択して、透明度を調整したり、表示・非表示を切り替えたりすることで、作業中でもコマ内外の線を柔軟に管理できます。
ショートカットキーを使って素早く操作する方法
作業の効率をさらに高めるために、ショートカットキーを活用する方法も有効です。例えば、レイヤーの非表示・表示を素早く切り替えるためには、レイヤーの選択後に「Ctrl + Shift + H」(またはMacの場合「Command + Shift + H」)を使用すると、素早く切り替えることができます。これを使うことで、コマ外の線とコマ内の絵を簡単に切り替えながら作業ができます。
まとめ
Clip Studioでコマ外の線を表示しながら作業をするためには、レイヤーの管理や表示設定を活用することで効率的に作業できます。特に、レイヤーを分けて管理することで、コマ内外の線を簡単に切り替えることができ、スムーズに作業を進められます。また、ショートカットキーを使って操作を素早く行うことも作業効率を大幅に向上させるポイントです。
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