Windows 10のインストールされたSSDを他のPCでMBRからGPTに変換した後、元のPCでUEFI起動に変更した際に起動しないという問題に直面している方へ。この記事では、MBRからGPTに変換後に起動しない場合の原因と、その解決方法について詳しく解説します。
1. MBRからGPTへの変換とUEFI起動の関係
MBR(マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)は、ディスクのパーティション方式としてそれぞれ異なる特性を持っています。UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、GPT形式のディスクで動作することを前提としています。そのため、MBR形式のディスクをGPT形式に変換した後、UEFIモードで起動しようとすると、設定がうまく適合しないことがあります。
また、セキュアブートを有効にした場合、UEFIが適切に設定されていないと起動しないこともあります。
2. mbr2gptツールの使用とその制限
mbr2gptツールは、Windows 10に組み込まれているツールで、MBRからGPTに変換する際に非常に便利です。しかし、このツールはすべてのディスクで動作するわけではなく、特にいくつかの条件が満たされていない場合には失敗することがあります。
例えば、ディスクの構造や容量、既存のパーティションが適切でない場合、mbr2gptツールは正しく機能しないことがあります。具体的には、最低でも100MBのシステム予約パーティションが必要で、変換前にパーティションが適切に整理されている必要があります。
3. 起動しない場合の解決方法
GPTに変換した後、UEFI起動ができない場合、以下の手順を試してみましょう。
- BIOS/UEFI設定の確認:PCのBIOSまたはUEFI設定で、「UEFIモード」と「セキュアブート」の設定を確認し、適切に設定されているか確認します。
- Windowsの修復:Windows 10のインストールメディアを使用して、起動しないPCを修復することができます。インストールメディアから「修復」を選び、「スタートアップ修復」を実行してみてください。
- 再度mbr2gptツールを試す:mbr2gptツールがうまくいかない場合、ディスクの状態を再確認し、必要に応じてパーティションの整理を行った後、再度試すことをお勧めします。
4. セキュアブートとUEFIの設定
セキュアブートは、UEFI起動時に不正なOSやブートローダーの読み込みを防ぐセキュリティ機能ですが、設定が不適切だと、起動時に問題が発生することがあります。特に、Windowsのシステムファイルが正しく署名されていない場合や、セキュアブートが無効でないとUEFIモードで起動しないことがあります。
セキュアブートを無効にしても問題が解決しない場合は、UEFIの設定を再確認し、システムがGPTディスクで起動するように設定されているか確認する必要があります。
5. まとめ
MBRからGPTに変換した後にWindowsが起動しない問題は、UEFI設定やセキュアブート、またはmbr2gptツールの制限によって引き起こされることがあります。次のステップを試して問題を解決しましょう。
- BIOS/UEFI設定の確認と修正
- スタートアップ修復の実行
- 必要に応じてmbr2gptツールを再試行
- セキュアブートの設定を確認
これらの手順を順番に試すことで、GPT変換後にWindows 10を正常に起動させることができるはずです。もし問題が続く場合は、詳細なエラーメッセージや状況をもとに、さらにサポートを求めることを検討してください。


コメント