DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、メールの送信者を認証し、メールが改ざんされていないことを確認するための重要な技術です。最近では、MicrosoftやGmailなど、主要なメールサービスでのメルマガ配信においてDKIMの設定が必須となっています。この記事では、XServerでのDKIM設定に関する疑問を解決し、送信するメルマガにDKIMが有効になるかどうかを詳しく解説します。
DKIMとは?
DKIMは、送信したメールが正当な送信者からのものであることを証明するための電子署名技術です。この技術により、メールが途中で改ざんされていないことが確認できるため、メールのセキュリティが大幅に向上します。特に、大量のメールを送信する際(例えばメルマガや通知メールなど)には、DKIMの設定が必須となります。
DKIM設定は、メールヘッダーに署名を追加することで実現され、これにより受信者側のメールサーバーがそのメールの正当性を確認できます。近年、主要なメールサービス(Gmail、Yahoo!、Microsoftなど)が、スパムやフィッシング対策として、DKIM署名の確認を強化しています。
XServerでのDKIM設定
XServer(エックスサーバー)では、メール送信時にDKIMを有効にする設定を行うことができます。XServerの設定画面から、ドメイン設定を行うことで、DKIM設定を適用できます。
具体的には、XServerのコントロールパネルにログインし、メール設定から「ドメイン設定」を選択し、DKIMを有効にするオプションを有効化します。これにより、XServerから送信するすべてのメールにDKIM署名が追加され、受信者側での認証が可能となります。
sendmailコマンドとSMTP認証による違い
質問者のケースでは、sendmailコマンドを使用してメールを送信しているため、XServerに移転後にDKIMを適用するかどうかが問題となっています。通常、SMTP認証を使用してメールを送信する場合、メールサーバー側でDKIM署名を追加することが可能ですが、sendmailコマンドでは認証を行わないため、DKIMが付与されません。
これは、sendmailが単にメールを送信するためのコマンドであり、メールサーバー側で行われる認証や署名処理が行われないからです。したがって、sendmailを使用してメールを送信する場合には、DKIMを付与するための追加の設定が必要となります。
XServerでのDKIM適用に関する疑問の解決
XServerに移転後、もしXServerのサーバーを通してメールを送信する場合、DKIMは自動的に適用されるというのがXServer担当者の回答です。これは、XServerのメールサーバーが提供するSMTP認証を通じて、メール送信時にDKIM署名を追加するためです。
つまり、XServerのサーバーから直接送信する場合は、DKIMが有効になりますが、sendmailコマンドを利用して直接メールを送信する場合、SMTP認証が必要であるため、手動でDKIMを設定するか、別の方法でDKIM署名を追加する必要があります。
まとめ:DKIMを有効にするためのステップ
1. XServerでDKIMを有効にするには、ドメイン設定を行い、SMTP認証を使用してメールを送信する必要があります。
2. sendmailコマンドを使用する場合、SMTP認証を適用するか、DKIM署名を手動で追加する設定が必要です。
3. メルマガ配信において、DKIMはセキュリティを強化し、メールがスパムに分類されにくくなるため、必須の設定といえます。
移転後にDKIMを有効にしたい場合は、XServerのサーバーからメールを送信し、適切に設定することで、問題なくDKIMを適用することができます。


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