Windows Server 2022のIISでWebアクセスできない問題の解決法

サーバ管理、保守

Windows Server 2022でIISを使用している際、VPN経由で外部アクセスができない問題が発生することがあります。この記事では、IIS Ver.10を使ったWebサーバにアクセスできない場合の原因とその解決方法について解説します。

問題の概要

質問者の環境では、Windows Server 2022のIISサーバがVPN接続を通じてアクセスされるように構成されていますが、サーバの設定変更後にVPNルータ経由でのアクセスが「無効なURL」と表示され、Webページにアクセスできなくなっています。この問題は、IISの再起動や設定変更後に発生しており、ログファイルにもエラーが記録されていないとのことです。

考えられる原因

いくつかの要因が考えられます。

  • DNS設定の不一致:外部からのリクエストが正しいIPアドレスにリダイレクトされていない可能性があります。
  • IISのバインディング設定:IISの設定で外部接続用にバインディングが正しく設定されていない場合、ローカル接続は可能でも外部接続が失敗することがあります。
  • ファイアウォール設定:VPN接続後のファイアウォール設定やポート転送が正しく行われていない可能性があります。
  • キャッシュの影響:ブラウザやDNSサーバのキャッシュが影響している可能性があります。

解決方法

以下の手順を試して、問題を解決できます。

  • DNS設定の確認:外部からのアクセス用に設定されたDNSが正しいIPアドレスを指しているか確認してください。また、DNSキャッシュが影響している場合、ipconfig /flushdnsを実行してキャッシュをクリアすることをお勧めします。
  • IISのバインディング設定の確認:IIS管理者ツールで、Webサイトの「バインディング」設定を確認し、外部アクセス用のポート(80, 443)とIPアドレスが正しく設定されているか確認します。
  • ファイアウォールとポート転送の設定:VPN経由で外部アクセスが可能であるか確認するため、ルータやファイアウォールでポート転送の設定が正しく行われているか確認してください。必要なポートが開放されているかを確認することが重要です。
  • IISのログの確認:ログファイル(C:\inetpub\logs\LogFiles\W3SVC1)を確認し、エラーや警告が出ていないかを確認します。また、IISの診断ツールを使ってエラーメッセージを取得することも有効です。
  • ブラウザのキャッシュをクリア:ブラウザのキャッシュやクッキーをクリアして、再度アクセスを試みてください。

まとめ

Windows Server 2022のIISで外部アクセスができない場合、DNS設定、IISのバインディング設定、ファイアウォール、ポート転送、またはブラウザのキャッシュが原因であることが多いです。上記の方法で問題の解決が期待できます。正しく設定を行い、Webサーバが外部からアクセスできるようにしましょう。

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