ブータブルUSBをフォーマットして別の用途に使いたい場合、どの方法を選べばよいか迷ってしまうことがあります。特に、LinuxやWindowsのインストールUSBを作成した後、元のUSBをデータストレージとして再利用したい場合など、適切な手順を知っておくことが重要です。
1. ブータブルUSBとは?
ブータブルUSBとは、USBメモリを使用してOSやツールを起動できるようにしたデバイスです。これを使えば、PCを起動する際にUSBから直接OSを読み込んで、システムのインストールや修復作業を行うことができます。
しかし、使い終わった後にUSBメモリを通常のストレージとして使うためには、ブータブルUSBを適切にフォーマットする必要があります。
2. ブータブルUSBをフォーマットする方法
ブータブルUSBをフォーマットするためには、いくつかの方法があります。以下では、最も一般的な方法を紹介します。
- DISKPARTを使用した方法(Windows標準ツール)
コマンドプロンプトを使用して、USBドライブをクリーンにし、再フォーマットできます。以下の手順で行います。
- 「Windowsキー + R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してEnter。
- コマンドプロンプトで「diskpart」と入力し、Enter。
- 「list disk」で接続されているディスクの一覧を確認。
- 「select disk #」で対象となるUSBを選択(#はUSBの番号)。
- 「clean」でUSBをクリーンアップ。
- 「create partition primary」で新しいパーティションを作成。
- 「format fs=ntfs quick」でUSBをフォーマット。
- Rufusなどのサードパーティツールを使用
Rufusなどの無料ツールを使用すると、GUIで簡単にUSBをフォーマットして、新たなブータブルUSBを作成できます。特に、LinuxやWindowsのインストールメディアを作成したい場合に便利です。
- Windowsエクスプローラーを使用
もし手軽にフォーマットしたい場合、Windowsエクスプローラーから直接USBメモリを右クリックして「フォーマット」を選ぶ方法もあります。ただし、この方法では、ブータブル状態の完全な削除が難しい場合があります。
3. 注意点と安全な方法
ブータブルUSBをフォーマットする際の注意点として、選択したUSBディスクが正しいか再確認することが重要です。誤って他のデバイスをフォーマットしてしまうと、データを失う恐れがあります。
また、DISKPARTを使う方法は強力であるため、慎重に操作することをお勧めします。操作中に「clean」を選択すると、USB内のすべてのデータが削除されるため、必要なファイルがある場合はバックアップを取っておきましょう。
4. ブータブルUSBの再利用時のポイント
ブータブルUSBを通常のデータストレージとして再利用したい場合、最初にUSBをクリーンアップし、新しいパーティションを作成することが重要です。パーティション作成後、NTFSやFAT32などのフォーマットを選択して通常のストレージとして使用することができます。
特に、FAT32フォーマットは小さなファイルを保存するのに適していますが、4GB以上のファイルを扱う場合はNTFSを選ぶと良いでしょう。
5. まとめ
ブータブルUSBをフォーマットして再利用する方法としては、DISKPART、Rufusなどのツールを使う方法、Windowsエクスプローラーを使う方法などがあります。どの方法を使うにしても、データ損失を防ぐために慎重に操作し、バックアップを取っておくことが大切です。
フォーマット後、通常のストレージとして活用するためには、適切なフォーマットとパーティション設定を行い、USBメモリを再利用しましょう。


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