SOLIDWORKSのSimulation機能を使用して、円筒に内圧をかけた際の半径方向および円周方向の応力を求める方法について解説します。特に、X方向などの応力解析はできても、半径方向および円周方向の応力がうまく解析できない場合の解決策を紹介します。
1. SOLIDWORKS Simulationの基本的な設定
SOLIDWORKSで応力解析を行うためには、まずモデルを作成し、材料特性を設定する必要があります。円筒モデルを作成し、Simulationタブを選択して新しい解析を開始します。材料、境界条件(固定端や荷重)、メッシュなどの基本設定を行い、解析準備を整えます。
2. 半径方向および円周方向の応力を設定する方法
SOLIDWORKSでの応力解析は通常、X、Y、Z方向に対して行われますが、円筒のような対称的な形状の場合、半径方向および円周方向の応力を解析するためには適切な参照軸の設定が重要です。円筒のモデルを線対称解析として設定し、圧力荷重を円筒の内側に施すことで、応力分布を求めることができます。
3. 応力方向の確認方法
円筒の応力解析では、求めたい応力の方向を確認するために、応力の結果として、主応力やVon Mises応力を表示することが有効です。これにより、円周方向および半径方向の応力の分布を確認することができます。
4. よくある問題とその解決策
もし円周方向や半径方向の応力が適切に表示されない場合、メッシュの設定が不十分である可能性があります。特に、円筒の内外壁に沿った細かいメッシュを設定することで、解析精度が向上します。また、解析設定を確認して、境界条件や荷重の方向が正しいかも確認してください。
まとめ
SOLIDWORKSで円筒に内圧をかけた際の応力解析は、正しい設定を行うことで、円周方向および半径方向の応力を適切に求めることができます。モデル設定、メッシュの精度、境界条件の設定が重要です。必要に応じて、サポートドキュメントを参照して詳細な設定方法を確認しましょう。


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