VBAで別Excelブックにデータ転記し、最下行に自動入力する方法

Visual Basic

VBAを使って、元データ用のExcelブックから別のExcelブックの最下行に自動でデータを転記し、さらに別ブック内のデータを元データ用Excelに転記する方法について解説します。これを実現するには、いくつかのVBAのコードを組み合わせる必要があります。この記事ではその実装方法をわかりやすく説明します。

1. 基本的な動作の確認

まず、元データ用のExcelブック(シート1)から、別のExcelブック(シート3)のE列最下行にD3セルのデータを転記する動作を実現するためには、Excel VBAでどのように操作するかを確認します。

2. VBAコードの作成

以下のVBAコードを使用することで、元データ用Excelシートからデータを別のブックに転記できます。

Sub TransferData()
    Dim sourceWorkbook As Workbook
    Dim targetWorkbook As Workbook
    Dim sourceSheet As Worksheet
    Dim targetSheet As Worksheet
    Dim lastRow As Long

    ' 元データ用ブックを開く
    Set sourceWorkbook = ThisWorkbook
    Set sourceSheet = sourceWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' 転記先の別のブックを開く
    Set targetWorkbook = Workbooks.Open("C:\path\to\your\target\file.xlsx")
    Set targetSheet = targetWorkbook.Sheets("Sheet3")

    ' E列の最下行を取得
    lastRow = targetSheet.Cells(targetSheet.Rows.Count, "E").End(xlUp).Row + 1

    ' 元データのD3セルのデータを転記
    targetSheet.Cells(lastRow, "E").Value = sourceSheet.Cells(3, "D").Value

    ' 転記先のブックを保存して閉じる
    targetWorkbook.Save
    targetWorkbook.Close
End Sub

このコードは、元データ用ExcelシートのD3セルに入力されたデータを、別のExcelブックのSheet3のE列の最下行に転記します。

3. 元データのD列の値を転記する方法

次に、転記先のExcelブックの最下行のE列に入力されたデータに対応するD列のデータを、元データ用ExcelブックのBR24に転記します。これを実現するためのコードを以下に示します。

Sub TransferDataWithDValue()
    Dim sourceWorkbook As Workbook
    Dim targetWorkbook As Workbook
    Dim sourceSheet As Worksheet
    Dim targetSheet As Worksheet
    Dim lastRow As Long

    ' 元データ用ブックを開く
    Set sourceWorkbook = ThisWorkbook
    Set sourceSheet = sourceWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' 転記先の別のブックを開く
    Set targetWorkbook = Workbooks.Open("C:\path\to\your\target\file.xlsx")
    Set targetSheet = targetWorkbook.Sheets("Sheet3")

    ' E列の最下行を取得
    lastRow = targetSheet.Cells(targetSheet.Rows.Count, "E").End(xlUp).Row

    ' 最終行のE列の隣のD列のデータを取得してBR24に転記
    sourceSheet.Range("BR24").Value = targetSheet.Cells(lastRow, "D").Value

    ' 転記先のブックを保存して閉じる
    targetWorkbook.Save
    targetWorkbook.Close
End Sub

このコードにより、転記先のExcelブックの最下行にあるE列に関連するD列のデータを、元データ用ExcelブックのBR24に転記できます。

4. より効率的な運用方法

VBAを用いて効率的にデータ転記を行うには、転記先のシートが正しく指定されているか、パスやファイル名が間違っていないかを事前に確認することが重要です。また、ファイルの保存・閉じる操作を適切に行うことで、データ損失を防ぐことができます。

5. まとめ

VBAを活用して、元データ用Excelシートから別のブックの最下行にデータを転記し、さらに関連するデータを元データ用シートに転記する方法について解説しました。これにより、日々のデータ管理が効率化され、手作業のミスを防げるようになります。是非、紹介したコードを参考にして、運用を改善してください。

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