Excelで複数の条件付き書式を設定し、範囲内で行や列を挿入しても優先順位を変えたくない場合や、サーバー内にデータを保存し、PCには保存できないように設定したい場合、いくつかの設定方法があります。この記事では、Excelの条件付き書式の優先順位を変更せずに扱う方法と、特定のフォルダーにのみ保存できるように設定する方法を解説します。
① Excelで条件付き書式の優先順位を固定する方法
Excelで条件付き書式を使用する際、範囲内で行や列を挿入すると、優先順位が勝手に変わってしまうことがあります。これは、Excelが新たに挿入されたセルに対して条件付き書式を再計算し、設定された条件の順番を変更するためです。
この問題を解決するためには、条件付き書式の設定時に「優先順位」を手動で調整することが重要です。以下の手順で設定できます。
- 「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリックし、「ルールの管理」を選択します。
- 表示される「条件付き書式ルールマネージャー」で、条件の優先順位を確認し、ドラッグして変更します。
- 条件付き書式の設定が優先順位順に並ぶように手動で調整します。
これにより、行や列を挿入しても、設定した優先順位が維持されるようになります。
② サーバー内でのみデータを保存し、PCには保存できない設定方法
サーバー内にデータを保存し、従業員のPCには保存できないようにするためには、アクセス権限の設定が重要ですが、アクセス権限を超えて「保存先の制限」をかける方法もあります。
まず、PCに保存できないようにするためには、PC側の設定ではなく、サーバー側で保存場所の制限を設定する方法が有効です。これには、サーバー内の共有フォルダーに対して「読み取り専用」権限を設定し、PC側で保存を防ぐ方法があります。
具体的な設定方法は以下の通りです。
- サーバーで共有フォルダーを作成し、そのフォルダーのアクセス権限を設定します。
- 権限の設定で「書き込み禁止」や「読み取り専用」を選択し、保存ができないように制限します。
- サーバー内の特定のフォルダーやサブフォルダーも同様に設定し、必要なフォルダーだけにアクセスを許可します。
これにより、従業員がサーバー内でのみデータを使用でき、PCには保存できないようにすることができます。
まとめ
Excelで条件付き書式の優先順位を変更せずに行や列を挿入する方法や、サーバー内にデータを保存し、PCには保存できないようにする設定方法について解説しました。Excelの設定で優先順位を手動で調整し、サーバー側で保存の制限をかけることで、必要な操作を実現できます。これらの手順を試して、作業を効率よく進めましょう。


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