OracleのCTAS文におけるNOT NULL制約の取り扱いについて

Oracle

OracleのCREATE TABLE AS SELECT文(CTAS)に関して、「NOT NULL制約がコピーされる」とする書籍と「NOT NULL制約はコピーされない」とする情報があります。今回はこの疑問を解決し、CTAS文におけるNOT NULL制約の取り扱いについて説明します。

CTAS文とは?

CTAS(CREATE TABLE AS SELECT)は、既存のテーブルからデータをコピーして新しいテーブルを作成するSQL文です。この際、データ型やサイズ、制約などの情報がどのようにコピーされるかがポイントとなります。

具体的には、CTASを使用してデータを新しいテーブルにコピーする際、元のテーブルのカラム構成やデータ型がコピーされることになります。しかし、制約に関しては、特にNOT NULL制約に関して、少し注意が必要です。

NOT NULL制約はコピーされるか?

CTAS文を実行した場合、元のテーブルの「データ型」や「サイズ」は新しいテーブルにコピーされますが、元のテーブルの「制約」はコピーされません。これにより、元のテーブルのカラムにNOT NULL制約が設定されていた場合でも、新しいテーブルにはその制約が引き継がれないことが一般的です。

このため、NOT NULL制約を含むテーブルを作成したい場合、CTAS後に別途ALTER TABLE文を使ってNOT NULL制約を追加する必要があります。

CTAS後にNOT NULL制約を追加する方法

CTAS文で新しいテーブルを作成した後、NOT NULL制約を追加するための手順は以下の通りです。

  1. CTASを使用して新しいテーブルを作成
  2. ALTER TABLE文を使用して、NOT NULL制約をカラムに追加

例えば、以下のように実行できます。

CREATE TABLE new_table AS SELECT * FROM old_table;

その後、NOT NULL制約を追加する。

ALTER TABLE new_table MODIFY column_name datatype NOT NULL;

例外のケースについて

CTAS文に関して、特別なケースも考えられます。例えば、Oracleのバージョンや設定によっては、特定の制約をコピーすることができる場合もあります。しかし、一般的にはCTAS文だけではNOT NULL制約を引き継ぐことはありません。各バージョンの仕様を確認することが重要です。

まとめ

CTAS文を使用して新しいテーブルを作成した場合、元のテーブルのデータ型やサイズはコピーされますが、NOT NULL制約はコピーされません。そのため、NOT NULL制約が必要な場合は、CTAS後にALTER TABLE文を使用して手動で追加する必要があります。これを理解することで、CTAS文を正しく活用し、データベース設計を行うことができます。

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