Macで複数のオーディオ出力を使用する場合、通常はAudio MIDI設定で出力先を変更できますが、QLab Free版など一部のアプリケーションでは設定が反映されず、デフォルトの1ch2chに固定されることがあります。この記事では、そのような場合に試すべき解決策を詳しく解説します。
問題の原因と理解すべきポイント
まず、Macのオーディオ出力設定は、システム全体で一貫して適用されるわけではありません。特に、特定のアプリケーションではシステム設定を無視して独自の設定を強制することがあります。QLab Free版もその一例で、出力先が1ch2chに強制的に固定されることがあります。
この問題を解決するためには、いくつかの手段を試す必要があります。
Audio MIDI設定の確認と再設定
まず最初に、Audio MIDI設定を再確認して、出力先が正しく設定されているかを確認しましょう。通常は「オーディオMIDI設定」アプリケーションで、出力先を変更することができます。
以下の手順で設定を確認し、変更できます。
- 「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「Audio MIDI設定」を開く。
- 使用しているオーディオインターフェースを選択し、「スピーカーを構成」で出力先を設定する。
- 変更後、「設定を保存」ボタンをクリック。
QLab Free版の設定を確認する
次に、QLab Free版内での設定を確認します。QLabでは、各オーディオ出力に対応する設定を個別に行う必要がある場合があります。以下の手順で設定を見直してみましょう。
- QLabを開き、メニューから「Preferences」を選択。
- 「Audio」タブを選択し、「Output Channels」の設定を確認。
- ここで、使用するオーディオインターフェースとチャンネルを選択し、再設定する。
Macのサウンド設定を再確認する
一部のアプリケーションでは、システムのサウンド設定が影響する場合もあります。Macの「システム環境設定」からサウンドの出力先を確認し、必要に応じて変更してみましょう。
手順としては。
- 「システム環境設定」>「サウンド」>「出力」を選択。
- 使用するオーディオインターフェースを選択。
- 変更を適用して、再度QLabを起動し、設定が反映されるか確認。
追加の対策:サードパーティ製オーディオルーティングソフトを使う
これらの方法でも解決しない場合、サードパーティ製のオーディオルーティングツールを使うことで、より細かな出力設定を行うことができます。例えば、「Soundflower」や「Loopback」などのツールを利用することで、オーディオ出力を柔軟にルーティングできます。
これらのツールは、複数のオーディオインターフェースやソフトウェア間で音声を自由に管理することができ、QLabでの出力先の変更も可能になります。
まとめ
Macでオーディオインターフェースを使い、QLab Free版での出力を変更するためには、Audio MIDI設定やQLabの内部設定、システム環境設定を見直す必要があります。これらを試しても解決しない場合、サードパーティ製のオーディオルーティングツールを活用することを検討しましょう。これらの手順を試して、適切なオーディオ設定を行い、快適な作業環境を整えましょう。


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