Illustratorで複数オブジェクトにひとつのグラデーションをかける方法

Illustrator

Illustratorで複数のオブジェクトにひとつのグラデーションをかける際、複合パスを使うと重なった部分が透明になってしまうことがあります。この問題を解決する方法について、詳細に解説します。

複合パスを使う場合の問題点

Illustratorで複数のオブジェクトを一度にグラデーションで塗りつぶしたい場合、複合パスを作成することがよくあります。しかし、複合パスを作成した際に、オブジェクトが重なる部分で透明になってしまうことがあります。この現象は、複合パスの特性によるもので、グラデーションが正しく適用されないことがあります。

複合パスは、異なるオブジェクトを結合する際にその形状を1つの大きなオブジェクトとして扱うため、重なった部分の透明度が計算されてしまい、思った通りにグラデーションがかからない場合があります。

グラデーションを正しく適用するための方法

複合パスの問題を回避するためには、いくつかの方法があります。

  • 複合パスを使わずにオブジェクトをグループ化する: 複数のオブジェクトをグループ化して、それに対してグラデーションを適用することで、重なった部分で透明にならずにグラデーションを均等に適用できます。
  • グラデーションメッシュを使用する: より複雑なグラデーションを作成するためには、グラデーションメッシュを使用すると、個別のオブジェクトごとにグラデーションを調整できます。これにより、重なりを気にすることなく、細かい調整が可能です。
  • 個別にグラデーションをかける: 一つ一つのオブジェクトに対してグラデーションを適用する方法もあります。手間はかかりますが、精度高く個々のオブジェクトにグラデーションをかけることができます。

複合パスを使用した場合の透明度の問題を回避する方法

複合パスを使用してグラデーションを適用したい場合、透明度の問題を避けるために、グラデーションを適用する前に各オブジェクトに個別にカラーを塗りつぶしてから、最後にグラデーションを適用する方法が有効です。これにより、透明度の計算が適切に行われ、グラデーションが正しく表示されます。

また、グラデーションの種類やカラー設定にも注意が必要です。線形グラデーションや放射状グラデーションを適切に使い分けることで、透明度の問題を回避できる場合もあります。

まとめ

Illustratorで複数のオブジェクトにひとつのグラデーションをかける際、複合パスを使うと重なった部分が透明になってしまうことがあります。これを回避するためには、グループ化やグラデーションメッシュの使用、または個別にグラデーションをかける方法があります。複合パスを使う場合は、透明度の問題を回避するために、事前にカラーを塗りつぶすなどの工夫を行いましょう。

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