Adobe Illustratorでアートボードを使わずに画像をPNGやJPEG形式で書き出した際に、予期しない広い余白が左上に表示されることがあります。この問題は意外とよくあるもので、余計なオブジェクトが無いことを確認しても、なぜか余白が残ってしまうことがあります。この記事では、この問題の原因とその解決方法をわかりやすく解説します。
Adobe Illustratorで書き出す際に余白ができる原因とは?
この問題の主な原因は、書き出し時の「アートボード設定」に関係しています。デフォルトでは、Illustratorは選択されたアートボードを基準に画像を書き出しますが、アートボード外の余白やオブジェクトが含まれている場合、不要なスペースができてしまうことがあります。
また、Illustratorには「アートボード以外のオブジェクト」が書き出し範囲に含まれる設定があります。この設定がオンになっていると、アートボード外のオブジェクトまで書き出しに含まれ、余計なスペースができてしまうことがあります。
余白ができる問題を解決する方法
余白ができる問題を解決するためには、いくつかの設定を調整することが必要です。以下の手順で、余白ができる原因を排除して、綺麗に書き出しを行うことができます。
1. アートボード設定を確認する
まず最初に、アートボード設定が適切にされているか確認しましょう。アートボードが画像の範囲にぴったり合っているかをチェックします。
手順は以下の通りです。
- 「アートボードツール」を選択し、アートボードのサイズや位置を調整します。
- アートボードのサイズが画像の内容にぴったり合うように調整してください。
- アートボードの範囲外に不要なオブジェクトがないかも確認しましょう。
2. 書き出し設定の確認
次に、画像を書き出す際の設定を確認します。特に「アートボード以外のオブジェクトを含めない」というオプションを選ぶことが重要です。
手順は以下の通りです。
- 「ファイル」>「書き出し」>「書き出し形式」を選択します。
- 「書き出し形式」の設定画面で、「アートボードを利用」オプションをオンにします。
- 「アートボード外のオブジェクトを含めない」にチェックを入れることで、アートボード範囲外のオブジェクトが書き出しに含まれないようにします。
アートボード以外の不要なオブジェクトを確認する方法
アートボード外に不要なオブジェクトがある場合、それが書き出しに影響を与えることがあります。これを防ぐために、アートボード内の範囲を厳密に確認する必要があります。
Illustratorでは、「範囲選択ツール」や「レイヤーパネル」を使って、アートボード外にあるオブジェクトを簡単に確認できます。レイヤーパネルで目視確認したり、範囲選択ツールで不要なオブジェクトを選択して削除したりすることが可能です。
まとめ:余白ができる原因と解決方法
IllustratorでPNGやJPEG形式で書き出す際に、予期しない広い余白ができてしまう原因は、アートボード設定や書き出し設定が不適切であることが多いです。解決方法としては、アートボードを正確に調整し、書き出し時に「アートボード外のオブジェクトを含めない」設定を選ぶことが重要です。
これらの手順を実践することで、余計な余白ができる問題を防ぎ、より効率的に画像を書き出すことができます。ぜひ試してみてください。


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