Pythonを使ってラズパイピコ上でLEDを制御する際、タクトスイッチを押すとLEDが点灯し、その後の動作を開始させるためには、いくつかのコードを調整する必要があります。本記事では、タクトスイッチが押されたタイミングでLEDの点灯を開始する方法について解説します。
Pythonプログラムの基本構成
Pythonでラズパイピコを使ってLEDを制御するプログラムでは、まずGPIOピンを設定し、LEDの点灯・消灯を管理します。タクトスイッチは、ボタンが押されたかどうかを監視するために使用されます。
この基本的なプログラムでは、タクトスイッチが押されると「start」のメッセージを表示し、LEDが順番に点灯する動作が始まります。しかし、現在のコードでは、タクトスイッチを押す前にLEDが点灯し、全てのLEDが点灯した後に動作を開始するようになっています。
問題点と修正方法
現在のコードでは、タクトスイッチを押す前にLEDが点灯してしまっています。これは、LEDを点灯させる部分がタクトスイッチの状態を確認する前に実行されているからです。修正するには、タクトスイッチを押すまでLEDの点灯を待機させる必要があります。
具体的には、LEDの点灯処理をタクトスイッチが押された時点から開始するように変更します。以下は修正後のコードです。
from machine import Pin
import time
OUTPUT = 10
LED_PIN = [1,2,3,4,5,6,7,8,9,10]
led = []
p0=Pin(0, Pin.IN, Pin.PULL_DOWN)
while True:
if p0.value() == 1:
time.sleep(0.5)
print('start')
break
x = 0
while x < len(LED_PIN):
led.append(Pin(LED_PIN[x], Pin.OUT))
led[x].value(0) # LEDを消す
print(x)
x = x + 1
# タクトスイッチが押された後にLEDを点灯
x = 0
while x < len(LED_PIN):
led[x].value(1) # LEDを点灯
time.sleep(0.5)
print(x)
x = x + 1
print('ok')
コードの解説
修正後のコードでは、最初にタクトスイッチが押されるまで待機しています（`while True`ループでタクトスイッチの状態を監視）。タクトスイッチが押されると、`start`メッセージが表示され、LEDの制御が開始されます。
LEDを点灯する部分は、タクトスイッチが押された後の`while x < len(LED_PIN)`ループ内に移動されました。この変更により、タクトスイッチを押した時点からLEDが順番に点灯します。
まとめ
このように、タクトスイッチを使用してLEDの動作を制御する際には、タクトスイッチが押された後にLEDを点灯するようにプログラムを修正することが重要です。上記のコードを参考にして、動作を思い通りに制御できるように調整してみましょう。
さらに、LEDの点灯順序や時間を変更したい場合は、`time.sleep()`を使って調整することができます。また、タクトスイッチの使用方法に関しても、他の機能と組み合わせることで、さらに複雑な動作を実現することができます。
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