Illustratorで文字のアウトライン化したオブジェクトにグラデーションを付け、そのオブジェクトを回転させるとグラデーションの角度が変わってしまうことがあります。これは、グラデーションがオブジェクトのパスに対して適用されているためです。この記事では、グラデーションの角度を回転させても変わらないようにする方法について説明します。
1. グラデーションの設定について理解する
Illustratorでは、オブジェクトにグラデーションを適用すると、デフォルトでグラデーションの角度はオブジェクトのパスに沿って設定されます。これにより、オブジェクトを回転させるとグラデーションの角度も一緒に回転してしまいます。
グラデーションの角度を固定するためには、グラデーションの設定方法を変更する必要があります。具体的には、グラデーションを「オブジェクトの方向」に関係なく適用する方法があります。
2. グラデーションの角度を固定する方法
グラデーションの角度を固定するには、「グラデーションツール」を使用して角度を設定する方法が効果的です。
1. まず、オブジェクトを選択します。
2. ツールバーから「グラデーションツール」を選択します。
3. オプションバーでグラデーションの角度を設定します。ここで設定した角度がオブジェクトの回転に関わらず維持されます。
3. 回転ツールを使う方法
オブジェクト自体を回転させてもグラデーションの角度が変わらないようにするためには、「回転ツール」を使う方法もあります。
1. オブジェクトを選択した状態で、ツールバーから「回転ツール」を選びます。
2. Alt(Windows)またはOption(Mac)キーを押しながら、回転の中心点をクリックしてから回転させます。この方法で回転させると、グラデーションの角度がそのまま維持されます。
4. グラデーションの角度を固定した状態で複製する方法
また、グラデーションの角度を固定した状態でオブジェクトを複製したい場合もあります。この場合、オブジェクトをコピー&ペーストしてもグラデーションの角度が変わらないようにするためには、「属性パネル」を使ってグラデーションの設定を固定しておく方法があります。
1. 「属性パネル」を表示し、グラデーションの設定を保存します。
2. オブジェクトを複製しても、保存した設定が反映されるようにします。
5. まとめ
Illustratorで回転させてもグラデーションの角度が変わらないようにするためには、グラデーションツールや回転ツールを上手に活用することが大切です。また、グラデーションの設定を固定することで、オブジェクトの回転に合わせて角度が変わるのを防ぐことができます。これらの方法を試して、グラデーションが意図通りに適用されるようにしましょう。


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