BlenderでAuto Rig Proを使ってリギングしたモデルをFBX形式でエクスポートし、MayaやC4Dにインポートした際にリグが何重にも重なってしまうという問題が発生することがあります。この記事では、この問題を解決するための方法を解説します。
リグの重複が起こる原因
リグが重複する原因は、主にFBXエクスポート時の設定や、他の3Dソフトへのインポート設定に起因しています。Blenderと他の3Dソフトウェアでは、ボーンやウェイトのデータを解釈する方法が異なるため、このような問題が発生します。特に、Auto Rig Proのリギングシステムでは、特定のボーンが複数回インポートされてしまうことがあります。
また、エクスポート時に「アーマチュア」をオプションとして選択する場合や、「ボーン構造」の変換に関する設定が適切でない場合にも、リグが重複することがあります。
解決方法1:FBXエクスポート設定の見直し
BlenderからFBXをエクスポートする際の設定を確認することで、リグが重複する問題を解消できます。以下の設定を確認してください。
- 「アーマチュア」の「ボーンアニメーション」オプションを無効にする
- 「スケール」の設定を1に設定する
- 「アニメーション」のオプションで「フレームレート」を適切に設定する
- 「エクスポート」時に「メッシュ」と「アーマチュア」を個別にエクスポートする
これらの設定を行うことで、リグが正しくエクスポートされ、MayaやC4Dで重複しないようになります。
解決方法2:MayaやC4Dでのインポート設定を確認する
FBXファイルをMayaやC4Dにインポートする際にも設定の見直しが必要です。特に、「インポート設定」でボーンやウェイトの処理方法に関するオプションがある場合、それを確認し、適切な設定にすることが重要です。
例えば、Mayaでは「FBXインポート」のオプションで「ボーンを一つにまとめる」設定を無効にすることで、重複するリグの問題を回避できることがあります。また、C4Dでもインポート設定で「ボーン」を正しく認識させるためのオプションがあるので、これを調整してみましょう。
解決方法3:ボーンの手動調整
もし設定を調整しても問題が解決しない場合、Blender内で手動でボーンの調整を行うことが有効です。特に、Auto Rig Proのリギングが複雑な場合、インポート後にボーンが重複することがあります。その場合、不要なボーンを削除したり、ボーンの階層を修正したりすることで解決できることがあります。
まとめ
BlenderでAuto Rig Proを使用してリギングしたモデルをFBX形式でMayaやC4Dにインポートする際、リグが重複する問題は、エクスポート設定やインポート設定に起因することが多いです。エクスポート時の設定やインポート時の設定を確認し、適切な調整を行うことで、リグが重複する問題を解決できます。それでも解決しない場合は、手動でボーンの調整を行い、問題を修正する方法を試してみてください。


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