Excelで絶対参照($記号)を使用しているセルをコピーする際、セルの参照が自動的に変わってしまい、元の状態を維持できないことがあります。この問題を解決するためには、いくつかの方法があります。この記事では、絶対参照を含むセルを同じシート内で正しくコピーする方法を解説します。
絶対参照とは?
絶対参照は、セルの位置を固定するために使用します。例えば、セルA1の内容を$A$1と入力すると、そのセルはどこにコピーしても参照先がA1のままとなります。これは、セルをコピーする際に計算がずれないようにするために非常に便利な機能です。
絶対参照を含むセルをコピーする基本的な方法
絶対参照を含むセルをコピーしたい場合、通常のコピー&ペースト操作ではセルの参照が変更されてしまいます。しかし、絶対参照を維持したままコピーするには、以下の手順を試してみてください。
- コピーしたいセル(絶対参照が含まれるセル)を選択します。
- 右クリックして「コピー」を選択します。
- コピー先のセルに右クリックして「形式を選択して貼り付け」を選びます。
- 「値」を選択して貼り付けます。これにより、絶対参照がそのままコピーされます。
この方法を使うことで、絶対参照を維持したままセルをコピーすることができます。
コピー操作後に参照を固定する方法
もし既に参照が変わってしまっている場合は、次の手順で修正できます。
- コピーしたセルを選択します。
- 数式バーを確認し、絶対参照が適切に設定されているか確認します($記号が入っていることを確認)。
- 必要に応じて、数式内の参照に$を追加して絶対参照にします。
- これで参照が固定され、コピーしたセルでも絶対参照が維持されます。
まとめ
Excelで絶対参照を含むセルを同じシートにコピーする場合、通常のコピー&ペーストでは参照が変更されるため、形式を選択して貼り付けを使う方法が最も効果的です。また、コピー後に参照がずれてしまった場合でも、数式を手動で修正することで、正しい参照を保持できます。


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