WindowsのPCを起動した際、真っ暗な画面にマウスカーソルだけが表示され、キー入力にも反応しない場合があります。このような状況では、タスクマネージャーが表示されても、ファイルやデスクトップアイコン、ドライブを開くことができず、バックアップやデータの復元が難しく感じることがあります。この記事では、この問題に対する解決策をいくつか紹介します。
タスクマネージャーからの操作方法
まず、タスクマネージャーが表示される場合は、何らかのプロセスは正常に起動しています。このため、タスクマネージャーを使って問題の原因を特定したり、必要な操作を試みることができます。タスクマネージャーが表示されたら、まずは不必要なプログラムを終了して、メモリやCPUの使用状況を確認しましょう。
次に、「ファイル」メニューから「新しいタスクの実行」を選択し、「explorer.exe」を入力して実行することで、デスクトップを再表示させることができる場合があります。これでデスクトップのアイコンやファイルマネージャーを開けるようになることがあります。
セーフモードでの起動
もしタスクマネージャーからの操作で解決できない場合、セーフモードでの起動を試みることが効果的です。セーフモードでは、最小限のドライバとシステム設定でWindowsを起動するため、問題の原因がドライバやソフトウェアによるものであれば、ここで解決策を見つけやすくなります。
セーフモードに入るには、PCを再起動し、起動時に「F8」キーを押し続け、メニューから「セーフモード」を選択します。セーフモードで起動後、不要なプログラムをアンインストールしたり、ドライバの更新を行ってみましょう。
システムの復元を試す
問題が最近のシステム変更に起因している場合、システムの復元を行うことで解決できることがあります。システムの復元を行うことで、問題が発生する前の状態にPCを戻すことができるため、特に最近インストールしたソフトウェアやドライバが原因の場合に有効です。
「コントロールパネル」から「回復」を選択し、「システムの復元」を選ぶと、復元ポイントを選択してPCを以前の正常な状態に戻せます。
ハードディスクの状態確認
もし上記の方法で解決しない場合、ハードディスク自体に問題がある可能性も考えられます。ハードディスクに不具合がある場合、PCが正しく起動できないことがあります。ハードディスクのチェックを行うためには、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、「chkdsk C: /f」コマンドを実行することで、ディスクのエラーチェックができます。
この操作を行うには、PCがセーフモードで起動できることが前提となります。エラーが見つかった場合、修復を行い、再起動を試みましょう。
まとめ
Windowsの起動後に画面が真っ暗で、マウスのカーソルしか表示されない場合、まずはタスクマネージャーで状況を確認し、その後セーフモードでの起動やシステムの復元を試みると良いでしょう。それでも解決しない場合は、ハードディスクの状態チェックを行うことをお勧めします。これらの方法で問題を特定し、修正することができる場合が多いため、順番に試してみましょう。
コメント