Illustratorで作業している際にリンク画像がなくなると、よく「置き換え」や「無視」といった警告が表示されます。しかし、リンクされた画像が無くなった場合でも、PDF形式で保存した場合にリンクが外れないのか、気になることがあります。この記事では、Illustratorでリンクした画像が無くなった場合、PDF書き出し時にリンク外れが発生しないかについて解説します。
Illustratorでのリンク画像と埋め込み画像の違い
Illustratorで作業する際、画像を「リンク」として配置するか、「埋め込み」として配置するかを選択できます。リンク画像は、ファイルのサイズを抑えるために外部ファイルとして参照される形式で、埋め込み画像はドキュメント内に画像データが埋め込まれます。
リンク画像は、元のファイルが移動したり削除されると、Illustrator上で警告が表示されます。埋め込み画像は、ドキュメントに画像が含まれているため、リンクが切れることはありませんが、ファイルサイズが大きくなります。
PDF書き出し時にリンク画像がなくても問題ない理由
PDFファイルに書き出す際、Illustratorではリンク画像を埋め込むオプションが選べます。このオプションを選択すると、リンク画像がPDFに埋め込まれ、元の画像ファイルが無くても問題なく表示されます。
ただし、このオプションを選ばない場合、リンク画像がPDF書き出し後に欠落することがあります。PDFに画像を埋め込む設定を選ぶことで、画像が「埋め込み」としてPDF内に保存され、リンク切れを防ぐことができます。
リンク画像を埋め込む方法と設定手順
IllustratorでPDFを作成する際に、リンク画像を埋め込む方法は非常に簡単です。以下の手順で埋め込むことができます。
1. **「保存」ではなく「別名で保存」を選択**: PDFとして保存する際、「ファイル」→「別名で保存」を選び、保存形式を「Adobe PDF」にします。
2. **PDF保存設定を開く**: 保存ダイアログで、PDF保存オプションを開きます。
3. **リンク画像の埋め込み設定を選択**: 「リンクされたファイルを埋め込む」オプションを選択します。この設定をオンにすることで、リンク画像がPDFに埋め込まれます。
PDF書き出し後のリンク外れの確認方法
PDFに書き出した後、画像が正しく表示されているかを確認することが重要です。PDFを開き、画像が正常に表示されているかをチェックしましょう。
1. **PDFビューアで確認**: Adobe Acrobatやその他のPDFビューアで、PDFを開きます。画像が表示されていれば、リンク切れは発生していません。
2. **埋め込まれた画像の確認**: PDF内で画像が見当たらない場合、PDF書き出し時に「リンク画像を埋め込む」のオプションを選択していなかった可能性があります。この場合、再度設定を見直し、PDFを作成し直す必要があります。
まとめ
Illustratorで作成したリンク画像がなくなっても、PDF書き出し時に画像を埋め込む設定を選べば、リンク外れを防ぐことができます。リンクされた画像を埋め込むことで、PDF内で画像が表示され続け、元の画像が無くても問題なく閲覧することができます。
PDF作成時の設定を適切に選び、リンク切れの問題を避けるようにしましょう。
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