Illustratorでロゴを作成している際に、アイビスペイントからのラフをトレスすると、座標が370.572のように小数点を含むことがあります。これに対する疑問として、「小数点を切り捨てた方が良いのか?」という点が挙げられます。この記事では、Illustratorでの座標設定のベストプラクティスを解説し、なぜ座標の切り捨てが推奨されることがあるのかを探ります。
小数点を切り捨てる理由
Illustratorでの座標が小数点を含んでいると、他の編集者がそのデータを扱う際に予期しない結果を生むことがあります。特に、ロゴ制作やデザイン作業では、座標や色の情報が正確で簡潔であることが重要です。小数点を含む座標をそのままにしておくと、微細な位置ずれやエラーが発生する可能性があります。
例えば、座標が「370.572」のようになっていると、グリッドやガイドラインを基準にした調整が難しくなることがあります。座標を整数にすることで、正確な配置や整列が可能になり、後から編集する人にも扱いやすくなります。
カラー情報の切り捨てが推奨される理由
カラーコードに関しても同様に、少数点を切り捨てることが推奨される理由があります。例えば、RGBやCMYKの値に小数点が含まれていると、カラーを再現する際に微妙な色の違いが発生することがあります。このような小数点を切り捨てて整数化することで、後の編集作業がスムーズになり、カラーの一貫性を保ちやすくなります。
特に印刷物やデジタルデザインでの再利用を考えた場合、整数値の方が互換性が高く、他のツールやソフトウェアでの作業がしやすくなります。
座標やカラーの切り捨てはデザイン品質にどう影響するか
座標やカラーの切り捨てを行うことは、デザインの精度を高めるために有効な手段です。例えば、座標を切り捨てることで、デザインがより簡潔で明確になり、他のデザイナーやクライアントとのやり取りが円滑になります。
また、ロゴデザインなどでは、特に正確な配置が求められます。小数点を切り捨てることで、細かな調整が必要なくなり、作業の効率も上がります。さらに、他のツールやプログラムにインポートした際にもトラブルが少なくなります。
Illustratorで座標を整える方法
Illustratorでは、座標を簡単に整数に変更できます。オブジェクトを選択し、コントロールパネルまたは「Transform」パネルで位置を調整することで、小数点を切り捨てて整数にすることができます。
また、座標を切り捨てる際には「スナップ」機能を活用することも有効です。この機能を使えば、オブジェクトを自動的に整数値の位置に配置できるため、手動で座標を調整する手間が省けます。
まとめ
Illustratorでロゴを作成する際、小数点を含んだ座標をそのままにしておくと、他のデザイナーや編集者にとって不便なことがあります。座標やカラーの情報を整数に切り捨てることで、デザインの精度が向上し、後の作業も効率的になります。座標を簡単に調整する方法を使って、デザインを整えましょう。

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