Accessでイメージコントロールを回転させる方法：エラー解決と実装手順

Accessのレポートで、サブレポート内のイメージコントロールを回転させて表示させたい場合、いくつかの方法があります。この記事では、画像を90度回転させてレポートに表示する方法と、発生する可能性のあるエラーについて詳しく解説します。

イメージコントロールの回転：基本的な考え方
発生するエラーとその原因
WIAを使って画像を回転させる実装例
エラー解決のためのチェックポイント
まとめ

イメージコントロールの回転：基本的な考え方

Accessで画像を回転させるためには、画像ファイルをプログラム的に操作する方法を利用する必要があります。特に、VBA（Visual Basic for Applications）を使用して、WIA（Windows Image Acquisition）ライブラリを使って画像の回転を行います。この方法を利用することで、ユーザーが画像を回転させる操作を簡単に実行できます。

基本的な方法として、画像のロード時やレポートが表示される前に画像を回転させ、指定したイメージコントロールに回転後の画像をセットすることが求められます。

発生するエラーとその原因

質問に記載されているエラー「オブジェクト変数またはWithブロック変数が設定されていません」は、WIAオブジェクトが正しく初期化されていないことが原因で発生することがあります。特に、`WIA.ImageFile`や`WIA.ImageProcess`オブジェクトが正しくセットされていない場合、画像を操作することができません。

このエラーを解決するためには、`Report_Load`イベント内で`WIA.ImageFile`と`WIA.ImageProcess`オブジェクトが確実に初期化されているかを確認してください。また、サブレポート内でイメージコントロールを回転させる際は、サブレポートのデータソースやそのコンテキストにも注意を払う必要があります。

WIAを使って画像を回転させる実装例

WIAを使用して画像を回転させるためには、以下のようにコードを記述します。まず、`Report_Load`でWIAオブジェクトをセットアップし、レポートの`詳細_Format`イベントで画像を回転させます。

Option Compare Database
Option Explicit

Dim WIAIF As Object
Dim WIAIP As Object

Private Sub Report_Load()
Set WIAIF = CreateObject("WIA.ImageFile")
Set WIAIP = CreateObject("WIA.ImageProcess")
End Sub

Private Sub Report_Unload(Cancel As Integer)
Set WIAIP = Nothing
Set WIAIF = Nothing
End Sub

Private Sub 詳細_Format(Cancel As Integer, FormatCount As Integer)
WIAIP.Filters.Add WIAIP.FilterInfos("RotateFlip").FilterID
WIAIP.Filters(1).Properties("RotationAngle") = 90

On Error Resume Next
WIAIF.LoadFile Me!PicturePath
If Err Then
Me!TateImage.PictureData = Null
Else
Set WIAIF = WIAIP.Apply(WIAIF)
Me!TateImage.PictureData = WIAIF.FileData.binarydata
End If
End Sub

このコードは、`PicturePath`に指定された画像ファイルを読み込み、90度回転させた後に、回転した画像を`TateImage`に表示します。