Blenderでモデリングした3Dモデルをobjファイルとしてエクスポートし、Blockbenchで読み込んだ際に形状が著しく変形してしまうという問題に直面している方は少なくありません。この記事では、なぜこのような問題が発生するのか、その原因と解決策を解説します。
1. Blenderからobjファイルをエクスポートする際の設定を確認
まず、Blenderからobjファイルをエクスポートする際に適切な設定が行われているか確認することが重要です。特に、スムースシェーディングや法線の設定が正しく行われていないと、モデルの形状が崩れることがあります。
また、「エクスポート設定」の「Apply Transform」オプションを有効にしておくことで、変換時に正しいスケールや向きが反映され、変形の問題を防ぐことができます。
2. 3Dモデルのスケールと座標系の違い
BlenderとBlockbenchでは、スケールや座標系に違いがあるため、エクスポート時に問題が発生することがあります。Blenderはデフォルトでメートル単位で作業しますが、Blockbenchは通常、単位として「ブロック」を使用します。これにより、サイズや位置が異なる場合があります。
これを解決するために、Blenderでモデルをエクスポートする前に、スケールを1:1に調整し、必要であれば「Apply All Transformations」を使用して正確な座標を維持してください。
3. Blockbenchの読み込み設定を調整
Blockbenchでobjファイルをインポートする際、読み込み設定を変更することで変形を回避できることがあります。特に、「自動調整」オプションや「インポート後にスムースシェーディングを適用」をオフにすることで、Blenderからのデータをそのまま保持することができます。
また、モデルが正しくスケールされるように、Blockbench内でインポート後に「サイズを調整」オプションを使用するのも一つの方法です。
4. 法線とスムースシェーディングの確認
モデルの法線設定が正しくないと、エクスポート後にブロックのような面が不自然に表示されることがあります。Blender内でモデルの法線が正しく向いていることを確認し、もし必要なら「法線をリセット」してからエクスポートを行ってください。
また、スムースシェーディングが有効になっている場合、Blockbench側でその影響を受けることがあります。エクスポート時に「スムースシェーディングを適用しない」オプションを選択することを検討してみましょう。
5. まとめ
Blenderで作成したモデルをBlockbenchで正常に読み込むためには、エクスポート設定やインポート時のオプションに注意することが重要です。スケールや座標系の違い、法線設定、スムースシェーディングなどが変形の原因となりますので、これらの設定を確認し、適切に調整することで問題を解決できます。


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